間もなく2025明治安田Jリーグのレギュラーシーズンは全日程を終了する。J1・J2昇格プレーオフやJ3・JFL入れ替え戦などが控えているが、気になるのは上位カテゴリークラブへ移籍しそうな選手の動向だ。今回は、今季のJ2で印象的な活躍を披露したことで、来季J1クラブに引き抜かれそうなタレント5人をピックアップする。※データは12月1日時点の『Transfermarkt』および『Jリーグ公式サイト(J1.LEAGUE STATS)』を参照[1/5ページ]
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FW:神代慶人(くましろ・けいと)

【写真:Getty Images】
生年月日:2007年10月25日
所属クラブ:ロアッソ熊本
2025リーグ戦成績:21試合8得点2アシスト
2025明治安田J2リーグでは各クラブの10代選手が才能を発揮したが、神代慶人が示したポテンシャルはリーグ屈指のレベルにあったと言える。
ロアッソ熊本の攻撃をけん引した18歳のストライカーは、J1クラブへの転身の気配を大いに漂わせている。
熊本のアカデミーで育成を受けた神代は、2023シーズン終了後にクラブとプロ契約を締結。道脇豊に続き、クラブ史上2人目のユース在籍中にプロ契約を結んだ選手となった。
2024年3月には、J2第5節・ベガルタ仙台戦に出場したことにより16歳4ヶ月でプロデビュー。怪物ルーキーはその後も現役高校生とは思えないようなプレーを続け、最終的に2024シーズンはリーグ戦19試合で5得点をマークした。
現代サッカーでは様々な役割をこなせる器用なアタッカーが多いが、神代はペナルティエリア内で最も輝く“The・ストライカー”と形容することができる。
ゴール前での落ち着きぶりはまだ10代であるという事実を忘れさせるほどであり、訪れたチャンスを確実に仕留める決定力はJ2全体でも特に秀でている。
まだまだ進化の余地を残している神代に対して、J1クラブは当然スカウティングを行っているだろう。
熊本が18位でJ3降格となったのも、“引き抜き”を加速させることになるかもしれない。
今オフは、熊本県熊本市出身の逸材ストライカーの決断に大きな注目が集まる。