2025シーズンの明治安田J1リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J1の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[1/5ページ]
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10位:東京ヴェルディ
本拠地:味の素スタジアム
収容可能人数:4万7,851人
平均入場者数:2万1,121人
東京ヴェルディは、2025シーズンのJ1リーグで1試合平均2万1,121人の観客を動員した。
ヴェルディは2024シーズン、16年ぶりのJ1で躍進し、6位でフィニッシュしたが、2025シーズンは最終順位17位と大きく後退した。
それでも観客数はほぼ横ばいで、2024シーズンの平均2万976人をわずかに上回った。
シーズン最多動員は開幕戦の清水エスパルス戦。国立競技場での“オリジナル10対決”という特別感もあり、5万2,541人の大観衆を集めた。
4万7,851人収容の「味の素スタジアム」では、対戦カードによって動員にばらつきがあった。
首都圏クラブとの対戦では観客が増える傾向が強く、FC東京戦で2万6,865人、横浜F・マリノス戦で2万6,902人、浦和レッズ戦で2万4,643人を記録した。
味スタでの最多動員は、ホーム最終節の3万8,168人。この試合は優勝争いの真っただ中にいた鹿島アントラーズが相手だったことが大きく寄与したと言えるだろう。
一方で、シーズン最少動員は第12節セレッソ大阪戦の1万1,334人。平日開催だったとはいえ、空席の目立つ寂しいスタンドとなった。
それでも、2023シーズンにはJ2で平均7,982人だったヴェルディが、2024シーズンに観客数を約263%増と劇的に伸ばし、その勢いを維持できた点は大きな成果だ。
J1復帰によってスタジアムに戻ってきた層が、しっかりと定着しつつあると言える。

