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J1 4か月前

鹿島アントラーズは「成長させてくれる材料を常に注入してくれた」。早川友基がGKで15年ぶり2人目のJリーグMVP「ここまで来れた」

text by 竹中愛美 photo by Noriko NAGANO
鹿島アントラーズ 早川友基

最優秀選手賞を初受賞した鹿島アントラーズの早川友基【写真:Noriko NAGANO】



 Jリーグの年間表彰式である2025 Jリーグアウォーズが12月11日、横浜市内で行われ、今シーズンの最優秀選手賞(MVP)、ベストイレブン、最優秀ゴール賞が決定した。最優秀選手賞に輝いた鹿島アントラーズの早川友基は初受賞を胸に決意を新たにしている。
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早川友基が思うGKのポジションの重要性「見られ方が変わってきている」

 ゴールキーパー(GK)のMVP選出は、2010年の楢﨑正剛(名古屋グランパス)以来、史上2人目。鹿島アントラーズからの選出は2009年の小笠原満男以来、16年ぶり4人目の快挙となった。

 早川は大卒5年目の今季、全38試合にフルタイムで出場し、リーグで2番目に少ない31失点で9年ぶりの優勝に貢献。今季のセーブ総数107は単独1位、セーブ率も1位タイなど、抜群の安定感をみせた。

 今回のMVP受賞の喜びはチームメイトや家族に伝えたいという。

「鹿島で自分のキャリアをスタートさせてもらって、ここまでたどり着いた。成長させてくれる材料を常に自分に注入してくれた人たちが鹿島にいました。プラスになるようなことしか言ってくれなかったと思います。そういうのをちゃんと聞いて、自分も良かったなというふうに思いますし、そういう言葉があったからこそ、ここまで来れたのかなと思います」

 今季は月間ベストセーブ賞を4度受賞した早川だが、自身が年間ベストセーブに挙げたのは、負ければ首位陥落の第37節、東京ヴェルディ戦でのセーブだった。

 至近距離からシュートを許し、脇の下を抜けそうな鋭いボールを見事シュートストップしてみせた。このビッグセーブで失点を免れた鹿島はその後ゴールを奪い、勝利。優勝を決めた最終節の横浜F・マリノス戦へと繋げた。

「あれは自分の練習の成果が出たセーブでもありますし、本当に培ったもので止められたかなというふうに思っています」



 その言葉通り、今季就任した曽ケ端準GKコーチからの指導を体現していた。自身も成長を実感しているようだ。

「まず無理をしない。自分が無理をしてやるんだったら味方に任せるという割り切りの部分と、シュートの対応のときに先に動かない。ギリギリまで我慢する。打たれてからでも反応できるからギリギリまで我慢するというのは本当にもう(曽ヶ端GKコーチから)毎日言われていました」

 並みいるプレーヤーの中からGKが最も評価された意義や価値を問われると、早川は率直な思いを明かした。

「正直に話すと、見られ方が変わってきているのかなというふうに思います。昔だったらもしかしたらこういう状況だったら、レオ(・セアラ)が選出されていたかもしれない。GKのポジションの重要性は日本に限らず、世界的にも代え難いポジションというか、そういう認識に少しずつではあると思うんですけど、変わってきてはいると思う。

 そういった意味では、もちろん結果を残すこともそうですし、少しでもいろんな人に興味を持ってもらって、見てもらうことが(大事)。例えば、今の小学生が自分のプレーを見ていて、その選手がもしかしたら日本代表になるとかもあり得ると思うので、そういったふうに自分も良い形で貢献できたらいいなと思います」

 チームで絶対的守護神の地位を確立している早川は今年、日本代表に初選出され、A代表デビューも果たした。クラブや代表でも存在感は日に日に高まるばかり。飛躍を遂げた26歳の今後の活躍も楽しみだ。

(取材・文:竹中愛美)

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