
J3観客数ランキング1〜5位【写真:Getty Images】
2025シーズンの明治安田J3リーグは全日程を終えた。優勝争いや残留争いなど、長いシーズンの中でそれぞれのクラブに紆余曲折があったが、シーズンを通して最も多くの観衆を動員したクラブはどこなのか。J3の20クラブのホームゲーム入場者数を集計し、ランキング形式で紹介する。[1/5ページ]
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5位:栃木SC

栃木SC【写真:Getty Images】
本拠地:カンセキスタジアムとちぎ
収容可能人数:2万4,670人
平均入場者数:5,394人
J3リーグ観客数ランキングで5位にランクインしたのは、今季の総入場者数が10万人の大台を超えた栃木SCだ。
昨季に屈辱のJ3降格を味わい、今季は1年でのJ2復帰を目指していたが、J3リーグの最終順位は7位。J2昇格プレーオフ(PO)入りまであと勝ち点1が足りなかった。
しかし、シーズン最終盤までJ2復帰の希望が残ったこともあり、本拠地『カンセキスタジアムとちぎ』の客入りは上々。平均入場者数は5,394人を記録した。
今季序盤戦は、J3陥落からまだ日が浅いこともあってか、収容可能人数2万4,670人のスタジアムは空席が目立った。そんな停滞ムードを吹き飛ばしたのは、3月30日に行われたJ3リーグ第7節の栃木シティ戦だ。
Jリーグ史上初となった“栃木ダービー”の誘因力は高く、『カンセキスタジアムとちぎ』にはフルキャパシティの51.9%にあたる1万2,807人もの観客が来場。結果的に、これが今季最多入場者数となった。
ただ、J3リーグで5番目にホーム開催試合の観客数が多かったのは朗報だが、1万人を超える客入りだったのは先の“栃木ダービー”のみ。
J2昇格PO枠を争った今季終盤戦はコンスタントな集客ができたが、それでも9,000人台に届く試合はなかった。
果たして、10万2,481人という合計入場者数を“多い”と捉えるか“少ない”と捉えるべきか。J3リーグの中では好調な客入りだが、クラブとしては2万人超えの収容力を誇るスタジアムを埋め尽くしたいと考えているはずだ。
大入りを実現するためには、やはり早期のJ2復帰が欠かせないだろう。