
J1、前半戦と後半戦の勝ち点差ワーストチーム【写真:Getty Images】
2025年のJリーグ全日程が終了した。J1の舞台では、シーズンを通して安定した戦いを見せたチームがある一方で、前半戦に勝ち点を積み上げながらも、後半戦で大きく失速したクラブも存在する。今回は、前半戦と後半戦における勝ち点差が大きかったチームをランキング形式で紹介する。[1/5ページ]
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5位:東京ヴェルディ

前半戦と後半戦の勝ち点差ワースト5位の東京ヴェルディ【写真:Getty Images】
2025リーグ戦順位:17位
リーグ前半戦の勝ち点:24
リーグ後半戦の勝ち点:19
勝ち点差:-5
今季のJリーグで、東京ヴェルディは20チーム中17位と、最終的にギリギリでJ1残留を果たす結果となった。
とりわけ後半戦は思うように勝ち点を積み上げられず、苦しい戦いが続いた印象が強い。
もっとも、シーズンを通して大崩れしたわけではない。
連敗を喫する試合はあったものの、3連敗は一度もなく、守備をベースに粘り強く戦う姿勢は最後まで失われなかったと言える。
しかし、その一方で後半戦に記録した連勝はわずか1回にとどまり、ここ一番で流れをつかみ切れなかったことが、順位を押し上げられなかった大きな要因となった。
最大の課題は、なんといっても攻撃陣の得点力不足だ。
リーグワーストとなる23得点に終わり、後半戦だけを見てもスコアレスドローは4試合を数えた。
接戦の中で試合を決め切る力が圧倒的に不足していたことは、数字が如実に物語っている。
引き分けによる勝ち点1を積み重ねる重要性は否定できないものの、順位を上げるという観点では、効率の良い勝ち点の積み上げ方とは言い難い。
事実、降格した3チームが極度の不振に陥っていなければ、最悪のシナリオに直面していた可能性も十分にあっただろう。
昨季は6位でフィニッシュしたチームだけに、今季の結果は悔いの残るものとなった。
残留という最低限の目標は達成したが、来季に向けては、得点力向上という明確な課題と向き合う必要がある。