2026年のJリーグは秋春制に移行することもあって、今年度の国内サッカーは百年構想リーグからスタートする。2月に始まる戦いを前に、各クラブは補強に動いている。移籍市場の中で特に注目されるのが、J2やJ3からJ1へカテゴリーを移す選手の存在だ。今回は、下位リーグから国内最高峰の舞台へと挑む選手を5名紹介する。※データや成績は1月28日時点のもの。[1/5ページ]
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MF:鳥海芳樹(とりかい・よしき)
生年月日:1998年8月1日
移籍先:ヴァンフォーレ甲府→水戸ホーリーホック
2025リーグ成績:33試合9得点2アシスト
桐蔭横浜大学を経てヴァンフォーレ甲府に加入し、2021年にプロサッカー選手としてのキャリアを歩み始めた鳥海芳樹。同選手は今年から戦いの場を水戸ホーリーホックに移した。
大卒ルーキーとして1年目から出場機会を掴み、リーグ戦30試合で出番を得た。初年度は途中出場も多かったが、2年目からはスタメン起用が増え、アタッカーとして明確に相手の脅威となっていた。
2022シーズンは甲府の天皇杯での躍進も特筆すべきで、同クラブはJ2所属ながら鹿島アントラーズやサンフレッチェ広島などの強豪をなぎ倒して優勝を果たした。
鳥海は準々決勝・アビスパ福岡戦で鋭い抜け出しから勝ち越しゴールを決めており、大会制覇に大きく貢献した。
2024年からは10番を身にまとい、チームをけん引する活躍を見せてきた。トップ下やサイドに関わらず、攻撃的なポジションならばどこに入ってもクオリティを発揮できることが、その存在感を高めた大きな要因だろう。
ライン間でボールを引き出しながら相手ゴールに迫るだけでなく、トランジションで強度の高いプレーも魅力だ。
Jリーグの公式スタッツによれば、鳥海はインターセプト総数でJ2全体の14位タイの成績を残している。
さらにはペナルティエリア外からでも枠内に決め切るシュート精度を備えており、今日までにミドルレンジから何度もネットを揺らしている。
懸念されるのはJ1のフィジカル能力の高さ。さらなる強度が求められ、165cmと小柄かつ同カテゴリー未経験の鳥海にとっては難しい時期もあるかもしれない。
だが、先の天皇杯や同大会を制したことで進んだAFCチャンピオンズリーグ(ACL)など、ハイレベルなピッチで戦ってきた実績もある。
水戸もまたJ1初挑戦だが、そういった状況でこそチャレンジ精神が必要だ。臆せず突き進んだ先に新たな未来が待っている。

