
Jリーグ総合評価ランキング1~5位【写真:Getty Images】
開幕から約1カ月が経過し、各クラブの現在地が少しずつ見え始めてきた。新戦力が躍動するチーム、若手の台頭によって勢いを増すクラブ、そして昨季の実績を土台に安定した戦いを見せる強豪。それぞれが異なる強みを発揮しながら、戦いを繰り広げている。今回は、ここまでの戦いぶりやチーム力、戦術的完成度、さらには今後のポテンシャルも含めて総合的に評価し、ランキング形式で紹介する。(リーグ戦順位は第4節終了時点)[1/5ページ]
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5位:FC町田ゼルビア

5位にランクインしたFC町田ゼルビア【写真:Getty Images】
リーグ戦順位:2位(リーグEAST)
今季リーグ戦成績:2勝1PK勝1PK負
ここまで東京ヴェルディとのPK戦による1敗のみと、安定した戦いを続けているFC町田ゼルビア。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグステージEASTを首位で突破した実績を踏まえても、今季の強さは本物と見ていいだろう。
特筆すべきは、その攻撃力だ。
リーグ戦4試合すべてで複数得点を記録しており、得点力の高さはリーグでも屈指。試合の主導権を握る時間帯を作りながら、確実にゴールを奪い切る勝負強さを備えている。
好調な攻撃陣を牽引しているのは、ヴィッセル神戸への期限付き移籍から復帰したエリキだ。
ここまで4試合で4得点を記録するなど、早くもエースとしての存在感を発揮。昨季まで前線の主力だったオ・セフンやミッチェル・デュークが退団した中でも、攻撃の軸としてチームを支えている。
さらに見逃せないのが、昨季ベストイレブンの相馬勇紀の存在である。
今季はすでにフリーキックから2得点を叩き込むなど、セットプレーのキッカーとしても大きな武器となっている。
ドリブルで局面を打開する力はリーグ屈指で、個の力だけでゴールへ直結するプレーを生み出せるアタッカーだ。
加えて、シーズン開幕直前に加入した197cmの長身FWテテ・イェンギも、新たなオプションとして存在感を示し始めている。
クロスを多用する町田のスタイルにおいて、空中戦で強さを発揮する大型ストライカーの加入は大きな意味を持つ。
前線でボールを収めるポストプレーに加え、高さを生かしたフィニッシュも期待できる存在だ。
こうした個の能力に加え、黒田剛監督の下で徹底されている規律あるチーム戦術も町田の強さを支えている。
ハードワークをベースにした守備と、ボール奪取後の素早い攻撃。チームとしての意思統一が徹底されているからこそ、個々の能力が最大限に活かされている。
攻撃力、組織力、そして個の破壊力。そのすべてを兼ね備える町田は、現状の安定感を維持できれば、上位フィニッシュは十分に現実的と言えるだろう。