
J1百年構想リーグを戦うチーム【写真:Getty Images】
開幕から約1カ月が経過し、各クラブの現在地が少しずつ見え始めてきた。新戦力が躍動するチーム、若手の台頭によって勢いを増すクラブ、そして昨季の実績を土台に安定した戦いを見せる強豪。それぞれが異なる強みを発揮しながら、戦いを繰り広げている。今回は、ここまでの戦いぶりやチーム力、戦術的完成度、さらには今後のポテンシャルも含めて総合的に評価し、ランキング形式で紹介する。(リーグ戦順位は第4節終了時点)[1/5ページ]
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11位:名古屋グランパス

名古屋グランパスの選手たち【写真:Getty Images】
リーグ戦順位:6位(リーグWEST)
今季リーグ戦成績:1勝1PK勝1PK敗1敗
ミハイロ・ペトロヴィッチが新指揮官に就任した名古屋グランパスは、昨シーズンよりも相手に脅威を与えられているように見える。
攻撃時に前線へ人数をかける戦い方は、ここまでのところ効率的に決定機を作れている。1-0で勝利した開幕節の清水エスパルス戦は、スコア以上に完成度に差があった。
シュート本数「6」の清水に対し、名古屋は倍以上の14本放っている。フィニッシュのクオリティは現在も改善すべきポイントのひとつだが、PKで勝利を飾った第2節のガンバ大阪戦しかり、チャンスの数では相手を上回っている。
ただ、PK負けを喫した第4節・ファジアーノ岡山戦では明確に押し込まれていた。
ミドルブロックで圧力を吸収され、スペースを空けた状態でボールを奪われると、途端にピンチを招く。岡山戦ではそういった“ミシャ式”の弱点をさらし、17本のシュートを浴びてしまった。
同試合では岡山の2シャドーの片方を担った江坂任が出色のクオリティを示したが、名古屋のシステム的な構造とも無関係ではないだろう。
とはいえ、データサイト『FotMob』によれば、ここまでの名古屋の「試合ごとの正確なクロス数」は東西あわせて全体2位。サンフレッチェ広島に次ぐチャンスをクロスから創出しており、やはり現在の戦い方は明確な強みにも繋がっている。
どこをどう割り切って、最適解を生み出してゆくのかはペトロヴィッチ監督の手腕に委ねられており、岡山戦のように相性の良し悪しは今後も発生しそうだ。