Jリーグが始まって33年。戦いの記憶が刻まれた聖地も、今や老朽化という大きな壁に直面している。雨を凌げない屋根、不足するトイレ、そしてライセンスに関わる厳しい基準――。歴史の重みを感じさせつつも、アップデートが急務とされるスタジアムはどこか。今回は、サポーターの愛着と「改修への切実な願い」が交錯する、古いスタジアムをランキング形式で紹介する。(建設年は、スタジアムもしくはクラブ公式サイトを参照)[1/5ページ]
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5位:JFE晴れの国スタジアム
スタジアム建設年:1957年
使用するクラブ:ファジアーノ岡山
Jリーグの古いスタジアムランキング5位は、ファジアーノ岡山の本拠地である「JFE晴れの国スタジアム」だ。1957年に開場し、1962年の国体のメイン会場として使用された歴史を持つ。
その後、2005年の国体開催に向けた全面的な改築により、2003年に現在の姿へと生まれ変わった。
2025年2月にはJFEスチールが命名権を取得し、県のキャッチコピーを冠した現在の愛称となっている。
この歴史あるスタジアムは今、かつてないほどの熱気に包まれている。
2024シーズンに悲願のJ1初昇格を勝ち取ったファジアーノ岡山は、2025シーズンも旋風を巻き起こし、連日チケットが完売。1万5479人の収容能力に対し、1試合平均の入場者数は1万4,587人、収容率は驚異の94.2%を記録し、Jリーグ全クラブの中で堂々の1位に輝いた。
この「超満員」の盛況ぶりを受け、新スタジアム建設に向けた機運が一気に加速している。2025年6月に発足した「新スタジアムの整備を推進する会」の署名活動には、50万筆を超える賛同が集まった。
現在のスタジアムはメインスタンドにしか屋根がなく、Jリーグが求める基準を満たしていない課題も抱えている。
岡山駅から徒歩約20分という好立地にあり、緑豊かな公園内にある現在のスタジアムも魅力的だ。
しかし、県民のサッカー熱を受け止めるには明らかにキャパシティの限界が近づいている。クラブの飛躍にふさわしい、新たなサッカー専用スタジアムの実現に向けた動きから目が離せない。

