
Jリーグ、古いスタジアムランキング【写真:Getty Images】
Jリーグが始まって33年。戦いの記憶が刻まれた聖地も、今や老朽化という大きな壁に直面している。雨を凌げない屋根、不足するトイレ、そしてライセンスに関わる厳しい基準――。歴史の重みを感じさせつつも、アップデートが急務とされるスタジアムはどこか。今回は、サポーターの愛着と「改修への切実な願い」が交錯する、古いスタジアムをランキング形式で順位ごとに紹介する。(建設年は、スタジアムもしくはクラブ公式サイトを参照。開場年が同じ場合は、大規模な修繕や改修が行われている競技場を上位とする)[1/5ページ]
15位:三協フロンテア柏スタジアム

柏レイソルの選手たち【写真:Getty Images】
スタジアム建設年:1985年
使用するクラブ:柏レイソル
三協フロンテア柏スタジアム(日立柏サッカー場)は、Jリーグ初期に対応するための暫定的改修を出発点とし、その後も部分的な増改築を重ねてきたスタジアムである。
このため施設全体は統一性にやや欠け、スタンド構造の分断や導線の非効率といった問題を抱える。
特に深刻なのは屋根の不足で、観客席カバー率が低く、Jリーグのクラブライセンス基準を満たす上で課題とされてきた。
メインスタンドでも雨にさらされる場合があり、初めて赴くファンは席選びを入念に行うべきかもしれない。
また収容人数が約1万5000人とJ1基準をギリギリ満たす規模で、商業面や国際大会対応にも制約があった。
なお、2025年末にはAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)の規格を満たすため、MR・バックスタンド全席種が「背もたれ付き」となることが発表された。
同年には大型ビジョンのLED化など観戦環境の向上が図られ、段階的な改善が続いている。
しかし、これらはあくまで部分的・機能的な改修にとどまり、屋根不足などの根本問題の解決には至っていない。
サッカー専用競技場特有の臨場感という魅力を維持しつつも、老朽化と規格対応の両立には限界が見えつつあり、将来的には全面的な再整備の必要性が改めて問われている。