
Jリーグ、古いスタジアムランキング【写真:Getty Images】
壁に直面している。雨を凌げない屋根、不足するトイレ、そしてライセンスに関わる厳しい基準――。歴史の重みを感じさせつつも、アップデートが急務とされるスタジアムはどこか。今回は、サポーターの愛着と「改修への切実な願い」が交錯する、古いスタジアムをランキング形式で順位ごとに紹介する。(建設年は、スタジアムもしくはクラブ公式サイトを参照。開場年が同じ場合は、大規模な修繕や改修が行われている競技場を上位とする)[1/5ページ]
20位:沖縄県総合運動公園陸上競技場

FC琉球の選手たち【写真:Getty Images】
スタジアム建設年:1987年3月
使用するクラブ:FC琉球
Jリーグの古いスタジアムランキング20位は、FC琉球の本拠地である「沖縄県総合運動公園陸上競技場」だ。
日本サッカーがプロ化する前、1987年に建設された同競技場はさまざまな面で不便である。
陸上トラック付きのスタジアムの収容人数は12,606人で、J1の基準である15,000人を満たしていない。
現在はJ3を戦っていることから無関係と思われがちだが、同クラブに与えられているライセンスはJ1規格のものだ。
すなわち、15,000人という収容可能人数については「必ず具備しなければならない条件である」項目のひとつに定められている。
そして屋根が観客席の3分の1以上を覆っていなければならないという条件も満たしておらず、特にこの項目は改修が必要だ。
現状において、屋根が覆っている席はわずか64席である。
アクセス面にも課題を残しており、鉄道が通っていない沖縄県において車での来場もなかなかハードルが高い。
那覇市内からは27キロ、バスを利用してもターミナルから約1時間10分ほどかかると見込まれる。
だが、現在の問題の多くを解決する新スタジアムの構想も練られている。
2031年度の供用開始を目指し、沖縄県と那覇市が連携して事業を推進中だ。
県の公式サイトによれば、「行政と県民・地域住民が“ともに”育てるスタジアム」と定められ、新たな競技場は同市の奥武山公園内に建設される予定だという。
段階的に1万人から2万人規模まで増築する計画もあるようだ。
順調に計画が推移し、2031年に新スタジアムが実現した場合に備え、FC琉球も上位カテゴリーを目指したいところである。