3日目の練習を行ったサッカー日本代表【写真:元川悦子】
3月24日から、グラスゴー近郊のダンバートンで調整を進めているサッカー日本代表。28日のスコットランド代表戦2日前となった26日は、佐藤龍之介が引き続きホテルで静養。3日連続で26人でのトレーニングとなった。
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サッカー日本代表練習レポート
練習開始の現地16時は前日より多少は暖かかったものの、気温は7度。時折、小雨が降るあいにくの天候となった。
「寒すぎて足から粉吹きました」と前日、震え上がっていた中村敬斗も、さすがにこの日は長ズボン姿。鎌田大地だけは七分丈ジャージ姿のままだったが、チーム全体として入念な防寒対策を講じて練習をこなしていた。
この日は集合の後、ランニングを飛ばしていきなりフィジカルメニューへと突入。ボール回し、2人組のパス交換という通常メニューの後、ビルドアップからのクロス、シュート練習に突入した。
選手たちは各自のポジションに入ったが、伊東純也は鈴木唯人、塩貝健人とともに右シャドウでプレー。鈴木淳之介も前田大然、中村敬斗とともに左ウイングバックに入っており、彼らは今回の2連戦のどこかで本職と異なる位置でプレーする可能性がありそうだ。
ここで練習が非公開に。メディアをシャットアウトした後は、スコットランド代表戦の戦術確認が入念に行われた模様だ。
25日の実戦形式通りのスタメンが起用されるかどうかは未知数だが、31日のイングランド代表戦はベストな布陣で戦う公算が大きい。そうなると、1戦目はこれまでサブに回っていたメンバーが多く出場することになりそうだ。
小川航基、前田、田中碧、橋岡大樹らのスタメンが現実を帯びる中、彼らにとっては、2026FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会前最後のアピールの場となるだけに、これまで以上に気合が入るはずだ。
「プレータイムは正直、分からないですけど、やっぱりゴールを取れる選手が一番危険な選手だと僕は思ってるんで、そういったところで自分自身で価値を証明していければいい」と小川は語る。
また、田中碧も「ボランチをどう使うかは自分が決めることじゃないし、森保さんが決めること。自分は出た時に自分が持ってるものを出すだけ」と強調。誰もが目に見えるインパクトを残したいという思いを抱いているはずだ。
地元・セルティックでプレーする前田ももちろん同じ。特別な注目を浴びる中での一戦となるだけに、プレッシャーがかかるかもしれない。それでも、本人は「あんまりいろいろ背負わずやりたい」と普段通りの集中力を保っていくつもりだ。
「いつもあれだけ応援してくれているサポーターが相手になるわけなんで、試合中にもいろんなことを言ってくる分、やりづらい部分もあると思いますけど、逆に楽しみです」と彼は逆境をプラスに変えていく構え。そういう前向きなマインドは頼もしい限りだ。
若手の佐野航大や塩貝らにとっては、最終的な滑り込みを狙うチャンス。ここで結果を残せば、本大会メンバー入りの可能性は確実に高まる。
26日に21歳の誕生日を迎えた塩貝は「任されたポジションでやるだけなので、ストライカーだろうがシャドーだろうが点を取るところは発揮できると思います」と鼻息が荒かった。
招集歴の浅い後藤啓介らも含め、このシリーズがラストチャンスなのは間違いない。
スコットランド代表戦はそういった当落線上メンバーの動向をチェックする重要な機会。それも踏まえながら、試合を注視していきたいものである。
(取材・文:元川悦子)