ウェンブリー・スタジアムで前日練習を行ったサッカー日本代表【写真:元川悦子】
2026FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会のメンバー発表前最後のテストマッチとなるイングランド代表戦がいよいよ目前に迫ってきた。
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サッカー日本代表練習レポート
28日のスコットランド代表戦から移動を伴う中2日、しかも9万人の大観衆が集結するイングランドの聖地・ウェンブリー・スタジアムでのゲームということで、日本代表は難しい戦いを強いられるのは間違いないだろう。
森保一監督は前日会見で「明日の試合では世界トップクラスのイングランドと戦えるということで、W杯基準、世界基準、W杯優勝基準、世界トップ基準で我々が何ができるかだ」と強調。この一戦でW杯躍進への布石を打ちに行く構えだ。
メンバーもスコットランド代表戦で途中出場だった伊東純也、上田綺世、堂安律、鎌田大地、温存した佐野海舟ら現有戦力のベストを揃え、貪欲に勝ちに行くつもりだ。
その日本代表はウェンブリーで16時から前日調整を実施。27人全員でピッチの感触やスタジアム全体の雰囲気を確かめた。「ピッチはよかったですし、いいスタジアムでできるのは嬉しいですね」と伊東も前向きにコメント。選手たちのモチベーションも高まっている様子だ。
公開された15分間はランニングやウォーミングアップ、ボール回しといういつものメニューで、その後、イングランド対策を徹底したと見られる。そのイングランドだが、相手のトーマス・トゥヘル監督は日本を丸裸にしている様子だ。
「日本は5バックに2人の6番(ボランチ)、3人のFWという布陣で、とても機動的で流動的にプレーする。明日は前回から7〜8人、もしくはそれ以上のスタメン変更をしてくるだろう。
スコットランド戦のゴールを見ても分かるように、ウイングバック(WB)からWBへシャドウを経由して展開する形が巧み。その得点パターンが戦術のカギになる」と前日会見で細かいところまで言及。日本のストロング封じに自信をのぞかせた。
そういう状況だけに、上田のポストプレーや三笘薫、堂安の突破、上田や中村敬斗のサイドアタックが思うようにいかない時間帯もあるかもしれない。
それでも相手を凌駕しなければ、過去未勝利のイングランドから初白星を得ることはできないし、W杯での躍進も叶わない。そういうネガティブな方向を阻止するためにも、内容と結果の伴う試合にしなければならないだろう。
「ドイツ人の監督なので、彼らがやりたいサッカーというのは、バイエルンでやっていたサッカーだとか、ゲーゲンプレスで前からかけて人についていく形。今まで日本代表がトライしてきたボールの回し方に関してのいいテストマッチになると思います。
そこを剥がせるのか。剥がしてどれだけ相手のファイナルサードまでボールを持けるのかはトライしたいですし、守備のところは強度ですよね。
ハリー・ケインにどこまでついていくかとか、戦術的なところはありますけど、まずは強度のところかなと思います」とキャプテンマークを巻く堂安がポイントを説明したが、日本がこれまで積み上げてきた攻守の強みを出していけば、いい戦いができるのではないかという予感もある。
「とにかく挑戦するだけというか、本当に全力をぶつけてみて、勝ちにいって、結果がどうか、内容どうかというのが、終わってから分かる。
とにかく、この試合に夢中になって、戦いたいなと思います」とエースの上田もチャレンジャー精神を強調したが、彼を中心にそれぞれが所属クラブで今季磨き上げてきたものを思い切って出すしかない。組織力と個の力で互角に渡り合える日本代表を印象付けて、スタジアムの観衆を黙らせてほしいものである。
(取材・文:元川悦子)