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J1 4時間前

「どの番号も重みは一緒ですが…」ジェフ千葉、久保庭良太はなぜ3番を選んだのか「そこは意識してやっていきたい」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 フリーライター photo by Getty Images
久保庭良太 ジェフ千葉
ジェフユナイテッド千葉でプレーする久保庭良太【写真:Getty Images】



 2025年に背番号を「3」に変更した久保庭良太。ルーキーイヤーの2024年は怪我に悩まされたが、J1に戦いの場を移した現在は勝敗の責任を負う立場だ。目下のチームは連敗中だが、それでもアカデミー育ちの24歳は「結果を持ってこなければいけない」と覚悟を口にする。(取材・文:石田達也)[1/2ページ]

明治安田J1百年構想リーグ・地域リーグラウンド第14節
浦和レッズ 2-0 ジェフユナイテッド千葉
埼玉スタジアム2002

直近4試合で勝ち点「0」のジェフユナイテッド千葉

ジェフユナイテッド千葉
連敗中のジェフユナイテッド千葉【写真:Getty Images】

 勝ち星という光が中々、見えない。

 敗戦に沈む埼玉スタジアム2002のミックスゾーン。試合終了から約40分ほどして、DF久保庭良太が姿を見せた。

 足取りは重い。しかし胸の内の炎はたぎっていた。

 ぴんと背すじを伸ばすと、報道陣に囲まれた久保庭は自分に言い聞かせるように、ゆっくりと言葉を吐いた。

「サポーターの皆さんに勝利という結果を届けたかったんですけど、それができず、温かい言葉をかけてもらっているのが、逆に何て言うのか、情けないと言うか、皆さんを笑顔にしたいなっていうのはあります。



 課題の修正は、みんな意識しているところですが、最後は個人の質や強度の部分で差が出ると感じているので、そこは個人がレベルアップしていくことが勝利の近道になると思っています」

 アウェイで行われたゴールデンウイーク5連戦の第3ラウンド。ジェフユナイテッド千葉は、明治安田J1百年構想リーグEASTグループ最下位脱出の転機にしたかったのだが、そんな思いも届かず試合は0-2の結果となった。

 前半は浦和レッズが圧倒する。

 千葉の右サイドで崩しながら前進。MFマテウス・サヴィオのスルーパスにFW肥田野蓮治がディフェンスラインを抜けてシュートを放っていくと、久保庭は修正をし、カバーリング対応をする。

久保庭良太が語る「自分の反省点」

浦和レッズ 小森飛絢
浦和レッズの小森飛絢【写真:Getty Images】

「スピードのある選手だというのはスカウティングをしていましたし、実際にタイミングをズラされ裏に入れられた時に、ある程度、駆け引きがある中で自分が前に入れる位置取りを心がけました。1対1になる局面も多かったのでそこは反省点。

 もちろんカバーリングは自分の強み、駆け引きや周りを動かすところはJ1ではより求められるし、組織的な守備をする上でも、そこが足りていない自分の反省点はあります」

 26分には再び、肥田野に突破されるも久保庭が対峙しブロック。36分にも肥田野に完全に裏を取られたが、ペナルティーエリア内に戻った久保庭が右足でクリアし、ピンチを防ぐなど見事なカバーを見せた。

 我慢を続けていた前半だったが41分、右のショートコーナーからファーにポジションを取っていたDF根本健太にヘディングシュートを決められ、ハーフタイムを迎えた。



 よく1失点のみで持ちこたえられたな、というのが正直な感想だ。

「相手に攻められる時間が多い中で、守備にフォーカスしすぎてしまったことは、自分たちの反省点としてあります。セットプレーを決め切られ難しい展開にはなりました。1点を取り返したかった」

 小林慶行監督は、前半に足りなかった“強度”を前面に押し出すため、「そこを出せるメンバーを入れたという部分です」と、選手交代でギアを上げ、前線でボールを奪ってチャンスへとつなげた。

 だが、64分に途中出場のFW小森飛絢に追加点をねじ込まれた。

「(小森は)お世話になった先輩でもありますし…」

久保庭良太 ジェフ千葉
2024シーズンの久保庭良太【写真:Getty Images】

 強烈なインパクトで放たれたシュートに、久保庭は体を投げ出しブロックに出たのだが、一歩及ばなかった。

「(小森は)お世話になった先輩でもありますし、もちろん千葉で、すごい活躍をして海外に出ていったというのはあるんですけど、自分たちも同じ舞台で戦っている以上、結果で勝って示すことが大事だと思います」

 24歳のDFは元チームメイトの活躍を称え、次回のリベンジを口にする。

 その上で「しっかりとコースに立つことは、あの状況で難しいのですが、そういうところ、最後のゴール前のキワの部分は、1人で守り切ることが必要なのだと改めて感じました」と続けた。

 浦和の2点リードで推移し、千葉はこれといった決定機を創出できずに試合はタイムアップ。勝利から遠ざかり、これで千葉はPK負けを含めて5連敗となった。



「自分たちが内容と結果を求めてやり続けるしかないかなと思います」

 久保庭は千葉のアカデミーで育ち、立教大学を経由して2024年にクラブに帰ってきた。

 ルーキーイヤーながらリーグ戦12試合に出場するも、同年5月25日に行われた明治安田J2リーグ第17節V・ファーレン長崎戦で右足関節内疲労骨折をし、戦線離脱を強いられた。

 クラブを「家のような存在」だと話し、チームを勝たせるという強い自負を抱く久保庭は心機一転を図り、2025年に背番号を52番から3番へと変更する。

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