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コラム 3時間前

アーセナル、2冠のキーマンは意外な人物!? サカを輝かせるために不可欠な役割とその根拠【分析コラム】

ウェストハムに勝利したアーセナル
ウェストハムに勝利したアーセナル【写真:Getty Images】



 プレミアリーグ第36節、ウェストハム・ユナイテッド対アーセナルが現地時間10日に行われ、アウェイチームが0-1で勝利した。この試合で今後のアーセナルのキーマンとなったのが、右SBとして途中出場したクリスティアン・モスケラだ。ベン・ホワイトの負傷による緊急事態の中、若きスペイン人DFに託される重要な役割とは。(文:前島大晟)[1/2ページ]

アーセナルがロンドンダービーを制す

 優勝を目指すアーセナルと残留を目指すウェストハム。チームの今後を左右する重要なゲームは、全体を通して互いに譲らない展開が続いた。

 9分、この試合の最初の決定機は、アーセナルのDFリッカルド・カラフィオーリがペナルティエリア内に侵入し、アウトサイドでのシュートを放ったシーンだったが、ウェストハムGKマッズ・ハーマンセンがビッグセーブを見せた。

 その後は、両者ともにシュートチャンスを演出するも、ゴールを崩すことができず、試合終了間際までスコアレスが続いた。



 すると83分、ようやくこの試合が動く。

 デクラン・ライスとのコンビネーションでPA内に侵入したマルティン・ウーデゴールが、細かいタッチで相手DF3人を引き付け、マイナスで待っていたレアンドロ・トロサールにパス。それを冷静に決めきり、均衡を破った。

 その後、95分にカラム・ウィルソンの強烈なシュートでゴールラインを割られるも、コーナーキックの中でのファウルにより、得点取り消しに。

 そのまま試合は終了し、アーセナルが勝ち点79まで積み上げ、タイトルに向けさらに一歩前進する形となった。

アーセナルの緊急事態

 この試合で、ミケル・アルテタ監督をまたしても悩ませる出来事が、アーセナルに起きてしまった。

 それは、アーセナル不動の右SBベン・ホワイトの負傷である。

 23分、クリセンシオ・サマーフィルとの接触により、プレー続行不可となってしまう。

 この緊急事態に同監督は、28分にマルティン・スビメンディを投入した。

 現地カメラが、クリスティアン・モスケラを捉える中で意外な選手をピッチへ送り、ライスを右SBにコンバートするという賭けに出たのだ。



 現在アーセナルは、ユリエン・ティンバーが負傷中。同ポジションを本職とする選手は、今試合スタメンで出場していた背番号4のみとなっていた。

 そんな中でのアクシデントに、同監督は相当悩まされている様子が見受けられた。

 後半開始のタイミングで背番号33との交代でモスケラを入れ、中盤でプレーしていたマイルズ・ルイス=スケリーを左SBに、急遽右SBを務めたライスを元のポジションに戻す形に変更する。

 それでも、首位チームに大きな変化が生まれず、67分まで相手自陣での攻撃にリズムが生まれず、停滞感のあるゲーム展開が続いていた。

 1点が欲しい状況の中、途中交代のウーデゴールとカイ・ハヴァーツがチームに攻撃に活性力を与えたことにより、83分にあの得点シーンを作り出すことが出来たが、それまでは様々な立ち位置や戦術を試行錯誤しているようにも見えた。

アーセナル、優勝に向けたキーマンは?

 ホワイトの怪我により、右SBに穴ができてしまったアーセナル。プレミアリーグ、そしてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のタイトルを獲得する上で、同ポジションの問題解決が1番の課題であることは、言うまでもないだろう。

 それは、ただ単に本職を務める選手がいないだけの問題ではないと考えられる。

 その根拠として、FWブカヨ・サカの存在が大きく関係している。

 これまで長い間、負傷したイングランド代表DFと良好な縦関係で右サイドを支配してきたサカ。そこに加え、今節違いを見せた背番号8との三角関係は、美しいコンビネーションを見せていた。



 外側に限らず、内側でも良いタイミングで追い越し、チームの絶対的エースに多くの選択肢を与え、有利な状況を作り出すプレーに長けていた。

 攻撃的な選手なこともあって、ディフェンス面では不安なシーンも見受けられるが、元CBということもあって、プレミアリーグで通用するほどの対人能力を兼ね備えていることは確かである。

 そんな重要なピースが欠けてしまった状況の中、アルテタ監督は誰を右SBに置くのだろうか。

 順当にいけば、今試合の後半から同ポジションを務めたモスケラが先発で起用されることになりそうだが、筆者は彼が公式戦残り3試合のキーマンになるのではないかと考える。

 これからその根拠を述べようと思う。

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