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屈辱的なダービー敗戦にマンUモイーズ監督も意気消沈「スタートからピッチに立っていないような試合」

22日のダービーで完敗を喫したマンチェスター・ユナイテッド。アウェイとはいえ屈辱的な敗戦にモイーズ監督の言葉からも落ち込んだ様子がうかがえた。

text by 斎藤史隆 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

シティに完全にボールを支配され…

「屈辱的な敗戦」。22日に行われたマンチェスター・ダービーは、ユナイテッドにとって正しくそれ以外に描写できない結果となった。宿敵のシティに1-4で完敗。「屈辱的な敗戦」というヘッドラインは2年前の再現だ。2011年のダービーでも1-6で敗北した。

 しかし、その時の試合は途中まで接戦。ユナイテッドは退場者を出したにもかかわらず、無謀な攻撃に出た結果、大差の結果になった。今回は点差こそ少ないとはいえ、当時を上回る衝撃となったのではないか。正真正銘の屈辱的な内容だったからである。

 モイーズ監督のコメントもさすがに意気消沈していた。

モイーズ監督
モイーズ監督【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

「エバートンの監督時代もここで何度も試合をしたが、このような敗戦を喫したことはない。特に前半は完全に後手に回った。常に1ヤード遅れをとっていた。スタートからピッチに立っていないような試合だった。そのような準備をしていなかっただけに特に残念だ」

 166回目のマンチェスター・ダービーを前にして、ユナイテッドには既に誤算を抱えていた。エースのファン・ペルシーが脚付け根付近の怪我で欠場。今季の攻撃の核となっているルーニーとの2トップは実現できなかった。

 代わりにモイーズ監督が選んだのは負傷から復帰したウェルベックの起用だった。しかし、ユナイテッドの最大の問題は攻撃ではなく、中盤と守備だった。

 特に序盤はシティに完全にボールを支配され、攻撃の糸口をつかめない。さらに左サイドではスモーリングとバレンシアの守備が全く機能せず、コラロフのクロスをアグエロがゴール前で合わせ、あっさりと先制点を許した。

 オープンプレーがダメならセットプレーはそれ以上に緩慢だった。前半終了直前、コーナーキックからヘディングを許すと、最後はフリーのトゥーレに至近距離から決められた。

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