
サッカー日本代表、長友佑都【写真:田中伸弥】
サッカー日本代表対アイスランド代表の国際親善試合が31日に行われた。森保ジャパンは、FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会直前最後のテストマッチということもあって、これまで出番のなかった選手を多く起用。長友佑都もその一人として後半開始から出場した。[1/6ページ]
存在価値を高める絶好のチャンス

カタールW杯の長友佑都【写真:Getty Images】
今年40歳を迎える長友佑都は、2010年のFIFAワールドカップ(W杯)南アフリカ大会から、今回の北中米大会と、5大会連続でサッカー日本代表メンバーに選出されている。
同代表キャップ数145試合は遠藤保仁(152試合)に次ぐ2番目の記録で、まさに日本代表の“レジェンド”的存在だ。
過去のW杯を見ても全ての試合に出場しており、左サイドのスペシャリストとしてどの監督からも熱い信頼を受けてきた。
だが、カタールW杯以降の長友は、今回のアイスランド代表戦も含め3回しかピッチに立っていない。
同大会後、日本代表は3バックを採用し始め、SBの序列が低下していたのは事実としてある。実際、他にも菅原由勢や毎熊晟矢などが出場機会を失い始めていた。
しかし、森保一監督はこの4年間、長友を招集し続けた。
これまでの功績、経験、キャラクター性を考えると確かに日本代表にとって大きい存在かもしれない。
とはいえ、出場しないことがほぼわかっている中で、招集メンバーにわざわざ入れるのは、枠を1つ潰しているという見方もできる。
今回のアイスランド戦は、自身の存在価値を示すいい機会だったはずだった。
が、いざピッチに立つと、それとは真反対の結果となってしまう。
致命的なミスを犯してしまう長友佑都

アイスランド代表戦の長友佑都【写真:Getty Images】
ハーフタイム明けから伊東純也と代わり、左WBとして出場した長友。カタールW杯以来となる本職での出番となった。
完全に自陣でブロックを敷いてくる相手ということもあって、高い位置で攻撃参加することが多かった。
データサイト『SofaScore』によると相手陣地でのパス成功率は100%(6/6回)を記録。55分には、菅原のクロスをボレーシュートで合わせるシーンなど、積極的な姿勢が見えた。
ただ、その一方で一番の武器であるサイドからのクロスは0%(0/3回)と良さを発揮できず。
また、52分には日本代表のコーナーキックから相手チームのカウンターの場面で、長友が冷静な対応でボールを回収するが、そのあとのバックパスが中途半端になってしまい、大ピンチを迎えてしまう。
運よく、相手選手より日本の選手の方が多かったこともあって、決定機までには至らなかったものの、W杯本番であのようなプレーをしてしまうと、あっという間に失点してしまう。
特にオランダ代表やスウェーデン代表は、前線にスピードと破壊力を兼ね備えたFWが揃っていることも考えると、自陣に限らず、簡単なミスが命取りになる可能性がある。
他にも、180㎝越えの選手たちが多くいるオランダやスウェーデンを考えると、170㎝の長友は高さの勝負で圧倒的に不利。特に、WBはゴール前でのクロス対応を任される瞬間が多くある。
国内で見れば、確かに身体能力は長けているかもしれない。ただ、どれだけ能力が高くても身長の差を埋めることはできない。
となると、ますます同選手の存在価値が薄れていってしまう。
もちろん精神的支柱という存在は不可欠で、そういった意味ではW杯を誰よりも知る長友は適任だ。しかし、今回のチームにはコンディション面に不安を抱える選手も多く、その貴重な1枠を戦力としては計算できないベテランに使ったことで賛否を巻き起こしている。
(文:前島大晟)
【著者プロフィール:前島大晟】
2002年生まれ、茨城県出身。2025年3月に大学を卒業後、フットボールチャンネル編集部に入社。水戸ホーリーホックのイベントをきっかけに小学2年生からサッカーを始める。小学3年生から地元のドリブル専門スクールに入り、ネイマールに憧れながらサイドハーフとして高校3年生までプレー。現役引退後からJリーグや海外サッカーを見るようになり、主に鹿島アントラーズとプレミアリーグを追っている。かつての夢は教師で、教員免許も取得したが、現在はFチャンにすべてを捧げる。
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