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鎌田大地が練習初合流! 日本代表、アクシデント発生もモンテレイでついに本格始動。塩貝健人ら若手も猛アピール【練習レポート】

text by 元川悦子 フリーライター photo by Motokawa Etsuko
サッカー日本代表、鎌田大地

サッカー日本代表の鎌田大地【写真:元川悦子】



 5月31日に行われたアイスランド代表戦を1-0で制し、国内での第1次合宿を打ち上げた日本代表は、6月2日にFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)の事前合宿地であるメキシコ・モンテレイへ到着した。

モンテレイでの事前キャンプをスタートさせた日本代表

 3日から現地でのトレーニングが本格的に始まったが、当初予定していた練習場がピッチコンディションの問題で使えなくなるアクシデントが発生。急遽、新たな練習場にシフトしたが、そちらもピッチがボコボコで良好な状態とは言えなかった。

 さらに、当初トレーニングするはずだった夕方の気温が想定より低いことも判明。開始時間を17時から10時に前倒しすることになり、彼らはドタバタの第2次合宿スタートを余儀なくされたのだ。

 この日はキャプテン・遠藤航が左足首の違和感で全体練習を欠席。ホテルでの調整となった。

 一方で、国内合宿を回避した鎌田大地が合流。最初の集合時には、森保一監督からUEFAカンファレンスリーグ(UECL)優勝を称えられ、全員から拍手が贈られる一幕もあった。

 トレーニングは普段通り、ランニングから始まり、ウォーミングアップ、3グループに分かれてのパス交換、2組に分かれてのパス&コントロールといったメニューに移っていった。ここまでは25人全員がメニューを消化していたが、その後、瀬古歩夢が別メニュー調整へ移行した。

 そしてラストは、3つのゴールを使用した「3対3対3+3GK+1フリーマン」のゲーム形式を実施。そこで興味深かったのが、各グループの顔ぶれだ。

 長友佑都、谷口彰悟ら30代中心としたチームが黄色ビブス、小川航基、堂安律ら20代後半組がビブスなし、久保建英、鈴木唯人ら25歳以下が赤色ビブスと年齢順の編成となり、本気モードのバトルを繰り広げたのである。

 そこで異彩を放ったのが、合流したばかりの鎌田。彼は黄色のベテラン組に入っていたが、見事なボールタッチとパスワークでチーム全体の潤滑油になっていたのだ。

 東山高校時代の恩師・福重良一監督も「鎌田はリンクマン。周りをうまく動かすのに長けた選手」と話していたことがあったが、やはり彼がいるとスムーズにボールが回る。



 そこはアイスランド代表戦の前半に足りなかった部分。レクリエーション的なゲームの中でも、鎌田の存在価値の大きさが色濃く感じられた。

 彼とフリーマン役の長谷部誠コーチの“阿吽の呼吸”も光った。かつてフランクフルトで共闘し、DFBポカールやUEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇という偉業を達成した日本人コンビは、選手と指導者という関係になった現在も互いの感覚を熟知している様子。息の合った連係は、この日のトレーニングでもひときわ目を引いていた。

 モンテレイ合宿からパーマをかけた新ヘアスタイルを披露した塩貝健人も目立った1人だ。ゲーム形式では貪欲にゴールに突き進む姿勢を前面に押し出すなど、彼自身もいよいよ本気モードに突入したかのような気迫を感じさせた。

「メキシコに着いて、『とうとうW杯が始まるな』という気持ちで昨日は寝たので、今日から誰よりも活躍してやろうと思っていた。クラブで点を奪えていない分、得点のイメージをどんどんつけていかないといけないし、いい感触でW杯初戦のオランダ戦に臨みたいなと考えています。

 今日は初日にしてはいいコンディションでできたと思いますし、これを2週間継続して、監督に自分を使ってもらえるようにアピールできればいいですね」と21歳の若武者はギラギラ感を体いっぱいに表現していたのだ。

 この日、塩貝と同じ21歳になったばかりの後藤啓介も「健人とは切磋琢磨してきた仲間ですし、アンダー世代でも一緒にやりましたし、彼の特徴がすごく分かりやすい。

 自分のやりたいポジションだったり、センスというのはあるので、光と影じゃないですけど、彼が輝いてもらえるように僕は黒子役だったり、出し手になれればいいと思います」と発言。若手コンビで最高の関係性を築いていく構えだ。

 日本がW杯本番で躍進しようと思うなら、若い世代の底上げは必須。しかも2人はジョーカーとして試合を決定づける仕事を託されている。

 2022年カタールW杯では、後半から出てきて勝負を決めるフィニッシャー役を浅野拓磨と堂安が担ったが、今回は塩貝と後藤がそうなってくれれば理想的。ここから一気にギアを上げていってほしいものである。

(取材・文:元川悦子)

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