アメリカ代表のマウリシオ・ポチェッティーノ監督【写真:Getty Images】
アメリカ、カナダ、メキシコの共催で行われるFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)が日本時間6月12日に開幕した。開催国のアメリカ代表は13日、パラグアイ代表と初戦を戦う。2大会連続12回目の出場となるアメリカ代表の指揮官を紹介する。
トッテナム躍進の立役者。開催国を率いるアルゼンチン人
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アメリカ代表を率いるのはアルゼンチン出身のマウリシオ・ポチェッティーノ監督だ。
1972年生まれの現在54歳。現役時代はセンターバックとして活躍し、アルゼンチン代表にも選出された。クラブではエスパニョールやパリ・サンジェルマン(PSG)、ボルドーなどでプレーし、欧州の第一線で経験を積んだ。
2002年の日韓W杯ではアルゼンチン代表の一員として出場。しかし、優勝候補に挙げられていたチームはグループステージ敗退に終わった。イングランド代表戦ではポチェッティーノのファウルからPKを献上し、その失点が敗戦につながるなど、苦い記憶の残る大会となった。
引退後は指導者へ転身。エスパニョールで監督キャリアをスタートさせると、サウサンプトン、トッテナム・ホットスパー、PSG、チェルシーと欧州屈指のクラブを歴任した。
中でも評価を高めたのはトッテナム時代だ。2018-19シーズンにはクラブ史上初となるUEFAチャンピオンズリーグ決勝進出へ導き、欧州屈指の指揮官として名を高めた。
その後はPSGでリーグ・アン優勝を果たし、チェルシーでも欧州カップ戦出場権獲得に貢献。クラブレベルで確かな実績を築いてきた。
2024年夏、自国開催のコパ・アメリカでグループステージ敗退に終わったアメリカ代表は、グレッグ・バーホルター前監督を解任。同年9月、後任として白羽の矢が立ったのがポチェッティーノ監督だった。
代表チームを率いるのは今回が初めてだが、その期待は大きい。アメリカサッカー連盟は、2026年の自国開催W杯での躍進を託し、欧州屈指の実績を誇る指揮官の招聘に成功した。
ポチェッティーノ監督の代名詞は、前線から激しくボールを奪いにいくハイプレスだ。攻守の切り替えを重視し、高い位置でボールを奪って一気にゴールへ迫るアグレッシブなサッカーを志向する。
基本システムは4バックだが、2025年9月の日本代表戦以降は3バックにも取り組み始めており、自国開催のW杯へ向けて戦術の幅を広げている。
今大会のメンバーは平均年齢26.9歳と若く、欧州のトップリーグで活躍する選手も多い。しかし、ポチェッティーノ監督就任後の歩みは決して順調一辺倒ではない。
2026年春には4バックの可変システムを試したものの、選手間の連係に課題を残し、大敗を喫した試合もあった。自国開催の大舞台を前に、チームとしての完成度をどこまで高められるかが大きなテーマとなる。
クラブで結果を残し続けてきた名将は、代表監督として初めて迎えるW杯でも成功を収められるか。開催国の期待を背負うポチェッティーノ監督の手腕に注目が集まる。
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