JFA(日本サッカー協会)は現地時間11日、FIFAワールドカップ2026(北中米)
なぜ追加招集が町野修斗なのか
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)開幕を告げるメキシコ代表対南アフリカ代表の試合前に、ショッキングなニュースが飛び込んできた。
遠藤航の離脱。三笘薫と南野拓実に続き、これまでキャプテンとしてチームをけん引してきたベテランも、北中米W杯のピッチに立つことが叶わなくなった。
遠藤は今年2月に所属するリヴァプールで負傷。戦列復帰できないままシーズンを終えていたが、W杯メンバーには招集され、先月31日のアイスランド代表戦では先発出場を果たしていた。
しかし、その後の練習はすべて欠席。オランダ代表戦に向けて不安を残す中、メディカルスタッフと森保一監督の判断で、チームを途中離脱することになった。
遠藤の離脱に伴い、追加招集を果たしたのは町野修斗だ。前回のカタールW杯でも中山雄太の負傷離脱を受けて急遽メンバー入りしており、予想外の連続出場となっている。
ただ、この追加招集の人選には疑問の声も多い。そもそもボランチの人数が足りていないからだ。本職は鎌田大地、佐野海舟、田中碧の3人のみ。瀬古歩夢もアイスランド代表戦では素晴らしい活躍を見せたが、あくまでオプションに過ぎず、先述の3人のうち、1人でもアクシデントがあると質が落ちる印象は否めない。
守田英正や佐野航大、藤田譲瑠チマを呼べばその問題も解決したはずだが、森保監督はそうしなかった。なぜだろうか。
考えられるのが、それ以上にシャドーの人選に悩んだからだろう。久保建英は当確だが、その相棒は定まっていない。中村敬斗は候補だが、そうすると左WBを誰にするか悩ましい。
鈴木唯人は鎖骨骨折の影響が残る。塩貝健人や後藤啓介は経験不足が否めず、先発で使うには不安がある。堂安律も出来るが、久保と利き足が被るという点で、並べるのは得策ではなさそうだ。
そして、アイスランド代表戦で左シャドーとして先発した伊東純也は、その試合で評価を落とした。やはり前方に大きなスペースがあるWBでこそ、彼のスピードは活きる。
これらを踏まえ、シャドーの選択肢を増やす意味で町野を呼んだと考えられる。ボルシア・メンヒェングラートバッハでのパフォーマンスはお世辞にも良いとは言えないが、森保ジャパンの経験値で言えば、鈴木唯や塩貝らを上回る。またW杯を経験している点も大きいだろう。
そう考えると納得の人選ではある。しかし、守田を呼べばスタートから鎌田をシャドーで使う選択肢ができたはずだし、藤田と佐野航も両方のポジションをこなすことができる。シャドーとボランチ、2つで計算するならば、彼らの方が招集する価値はあったように思う。
(文:小澤祐作)
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