
トレーニングを行うサッカー日本代表の選手たち【写真:元川悦子】
FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)の序盤2試合を1勝1分でスタートし、勝ち点4を確保している日本代表。彼らにとって25日のグループ最終戦・スウェーデン代表戦は今後の命運を左右する大一番となる。
気になるスウェーデン戦の先発メンバーは?
それに向け、日本代表は23日夕方にベースキャンプ地・ナッシュビルから決戦の地・ダラスへ移動。24日は午前10時過ぎから市内の大学施設で最終調整を行った。
この日のダラスは快晴で、気温は30度をゆうに超える暑さ。直射日光の当たる地面に気温計を置くと37度超という猛暑となった。翌25日のキックオフは18時で、空調の効いた屋内スタジアムでのゲームというのが、選手たちにとっては有難い限りだ。
ナッシュビルに残って調整を続ける久保建英以外の25人とサポートプレーヤーの吉田麻也、メンターの南野拓実の27人が前日練習に参加。日本とスウェーデンのみならず、ブラジルなど世界各国のメディアが大挙して集結する中、選手たちはランニング、ボール回し(鳥かご)、2人1組のロングキック練習を消化。15分後には非公開となり、スウェーデン戦に向けてリスタートなどを含めた確認を行った模様だ。
公開された冒頭15分間では、大ベテランの長友佑都が「行こう、行こう」と声をかけ、鳥かごでもひと際大きなアクションで周囲を盛り上げていた。彼は3戦目の重要性をよく分かっているからこそ、より前向きな機運を醸成しようとしたのだろう。
こうした中、大いに気になるのが、スウェーデン戦のスタメンの行方だ。F組1・2位になった場合は、ラウンド32が29日。モンテレイ、もしくはヒューストンへの移動を伴う中3日という強行日程となる。
鎌田大地などは「僕はあまりリカバリーはいらない派なので、4日あるし、全然特別なことをする必要はない」と22日の練習後、平然とした表情で語っていたが、全員がそうとも限らない。森保監督は先を見据えて主力数人を温存するか否か。考えを巡らせているに違いない。
指揮官は「スウェーデンに勝って1位突破する」という明確な目標を掲げている。ただ、「絶対に1位通過を目指す、目指したい気持ちはあるが、大量得点を狙いに行ってチームのバランスを崩して起用を変えてやっていることがバラバラになる方がリスク」とも前日会見で発言しており、組織が崩れない程度に変更できるところはしていくのではないか。
特に守備陣は入れ替わりがありそうだ。今日の練習前に渡辺剛が斉藤俊秀コーチとじっくり話し込んでいたところを見ると、3バック右は彼がスタートから陣取るのではないか。スウェーデンが高さを武器にしているところを踏まえると、板倉滉や瀬古歩夢の出場も有力視される。
前線にしても、前回2ゴールの上田綺世や鎌田らを出ずっぱりにさせるかどうかは未知数。上田のところはオランダ戦で2点目をお膳立てした小川航基も控えているし、シャドーについてもスピードで敵を凌駕できる前田大然、右鎖骨骨折が完全に癒えた鈴木唯人らが控えているため、フレッシュな面々にチャンスを与えることも考えられる。
「ターンオーバーというより、今はメンバーを1節目から2節目で変えても、こういう結果が出せているし、みんなが良いパフォーマンスを出せている。このチーム状況においては、変にターンオーバーという感じでは考えていないですし、誰が出てもやれる準備というのはしています」とキャプテンの板倉は力を込める。
「1位で終わるか、2位で終わるか、3位で終わるかで会場も違ったりとか、対戦相手も変わってくると言うところはありますけど、今、自分たちがそこを調整できるチームなのかと言われたら、そうではないと思うので、まずは全力でこのスウェーデン戦に向かっていくとことが大事かなと思います」と非常に重要な心構えも口にした。
とにかく今の日本はスウェーデン戦で持てる力を出し切ることが全て。それをせずに明るい未来は開けてこない。
ここまでの流れをさらに加速させるようないい戦いを見せ、まだ勝ったことのない決勝トーナメントに勢いをつけること。それが肝要だ。
(取材・文:元川悦子)