サッカー日本代表の森保一監督【写真:元川悦子】
日本代表は現地時間6月24日、FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)グループステージF組第3節・スウェーデン代表戦に向けて最終調整を行った。前日会見に臨んだ森保一監督は、今大会で見せている「誰が出ても機能するチーム」の背景や、選手たちに求めている姿勢について語った。
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「ギラギラ感は忘れないでと常に話しています」
チュニジア代表戦では先発4人を入れ替えながら4-0で快勝した日本代表。今大会は途中出場の選手も含めて高いレベルでチーム力を維持している。
森保一監督は、その理由について特別なことをしているわけではないと説明する。
「誰が出ても勝つということと、誰と組んでも機能することを選手達に言い続けてチーム作りをやってきました。チームで選手が入れ替わりながら戦術を全うしていくのはそう簡単なことではないですが、コーチ陣がミーティングで、そしてトレーニングで、個々で、グループで選手に良い落とし込みをしてくれている。
それがずっと毎回の活動で積み重なっていって、今回のW杯の2試合でもチームとしての機能性を失うことなく、交代枠を使いながら戦うことができていると思います」
限られた代表活動の中でも、先発組だけでなく控え組にも同じ戦術理解を浸透させてきたという。
「先発組がAチームとすれば、(サブ組の)Bチームもどういった戦いをするかということで、時間があるときには常に落とし込みをやってきました。それが効果として表れているのかなと思います」
一方で、チームの一体感を重視する中でも、森保監督は選手たち個人の特徴を引き出すことも大切にしている。
「チームの戦術としてはもちろん役割を選手達に求めますが、選手の個性はできるたけ消さないようにと思っています。若い選手だけでなく、すべての選手にはギラギラしているところを常に持ち続けてほしい。俺が一番、俺が王様だという選手がチームのために戦えるようにと思っています」
若手選手との会話でも繰り返し伝えているという。
「みんなチームのためにと考えてくれるのはありがたいですが、自分がこのチームでポジションを取ってやろうというような、ギラギラ感は忘れないで、と常に話しています」
そのうえで、森保監督は現在の日本代表を支えるチームの雰囲気についても語った。実際に、今回サポートプレーヤーとして参加している前回大会の主将・吉田麻也や、怪我でW杯出場が叶わなかった南野拓実ら経験豊富な選手たちが、チームのために率先して行動しているという。
「彼らのようなレジェンドがボール拾いやボール磨きをしてくれて、後輩たちのスパイクを磨いてくれたり、掃除をしてくれたりする。世界的にみると不思議なことがたくさんあるかもしれないが、日本の良さとして、自分の役割や立場からチームのために何ができるかを先輩たちが示してくれています」
個人としての向上心と、チームへの献身性。その両方を兼ね備えていることこそが、今の日本代表の強さなのかもしれない。
森保監督の言葉からは、世界の頂点を目指すチームの土台が垣間見えた。
(取材:元川悦子、文:編集部)
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