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日本代表、W杯最大の試練へ。ブラジルはスウェーデンほど「優しくない」

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka
日本代表
日本代表対スウェーデン代表の模様【写真:Getty Images】



 スウェーデン代表と1-1で引き分け、日本代表はグループ2位通過を決めた。しかしこのドローが示すのは、突破への希望だけではない。修正されなかった相手の弱点に助けられた90分は、次に待つブラジルの難しさをむしろ際立たせる。カルロ・アンチェロッティとFIFAワールドカップ(W杯)最多優勝国は今日の相手ほど甘くない。

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ほぼ予想通りだったスウェーデン戦

 スウェーデン戦は1-1のドローに終わった。勝ち点を積み上げ、グループ2位通過を確定させた日本に、安堵の空気が漂うのは自然なことだ。

 しかしその安堵は、次の扉の重さを見えにくくする。

 振り返れば、スウェーデンは「優しい相手」だった。オランダ戦で露呈した2トップ(アレクサンデル・イサクとヴィクトル・ギェケレシュ)の連動不全は修正されないまま持ち越され、ヤシン・アヤリの動きは依然として予測可能なボール奪取のポイントを提供し続けた。

 前半、田中碧がアヤリへのプレスにより相手のバイタルエリア付近でボールを奪う場面があった。際どい判定でファウルを取られたものの、正当なチャージングと判断されれば日本の決定機だっただろう。このシーンはオランダ戦を踏まえれば十分に予測できた。

 加えて3バックの脇のケアも甘く、日本はそこを突く選択肢を持ち続けることができた。弱点の所在が変わらなかったからこそ、日本の対応は「機能した」。

 上田綺世の裏抜けにはダブルチーム(ひとりが進路を塞ぎ、他方がプレス)で対応してきたが、変化らしい変化はそれぐらいだった。



 だが、ブラジルはそれほど優しくない。

 カルロ・アンチェロッティが率いるブラジルも、構造的な弱点を持たないわけではない。グループリーグ第1節のモロッコ戦では守備時にスペースをさらし、中盤でのボールロストもあった。

 しかし、ロジェール・イバニェスとカゼミーロを交代することで試合中に対応してみせた。

 その上で個の圧倒的な質による即興的カバー。日本がスカウティングで「突き所」を見つけたとしても、そこはすでに塞がれている、あるいはリアルテイムで対処される可能性が高い。

 このレベルになってくると、設計図を描くことは難しくない。スウェーデン戦は相手がまさにその“絵”の通りに動いてくれた。難しいのは、設計図通りに実行させてもらえるかどうかだ。ブラジルは恐らくそれを許さない。

 タレント集団相手の勝ち点「1」獲得、およびグループ2位通過は小さくない。しかし、それが次の試練を和らげることはない。

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