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久保建英が別メニュー調整。ブラジル戦へ「アドレナリンが出たらやれる」スウェーデン戦で出番なしの冨安健洋らがトレーニング【練習レポート】

text by 元川悦子 フリーライター photo by Etsuko Motokawa
日本代表 スウェーデン戦翌日練習 久保建英

別メニュー調整となった日本代表の久保建英【写真:元川悦子】



 FIFAワールドカップ2026(北中米W杯)でグループリーグを1勝2分の勝ち点5とし、グループ2位で決勝トーナメント進出を決めた日本代表。現地時間6月25日のスウェーデン戦を終えた日本は、試合後にベースキャンプ地・ナッシュビルに戻り、29日のブラジル代表戦に向けて、トレーニングを行った。

スウェーデン戦に出場したメンバー16人はリカバリー調整

 この日は前日試合に出た16人がホテルでリカバリーに努め、ピッチに現れたのは、スウェーデン代表戦で出番のなかった冨安健洋や佐野海舟など、9人にとどまった。練習開始前には視察に訪れていたロサンゼルス五輪代表の大岩剛監督のところに塩貝健人や後藤啓介が挨拶に行くシーンも見られた。

 練習はフィールドプレーヤーとGKに分かれて行われ、フィールドプレーヤーの方はメンター役の南野拓実も加わり、ランニングやジグザク走などのウォーミングアップからスタートした。

 続いてボール回し(鳥かご)に突入。外で見守っていた南野が「ボールを刈りに行こう」と声をかけると、鬼役の長谷部誠コーチが「誰に言ってるの?俺?」と返し、場が和む場面もあった。

 その後、3対3+フリーマン+2GKの実戦形式へ。塩貝や後藤ら若く、フレッシュな面々がアグレッシブにゴールを狙いに行く傍らで、室内調整を進めていた久保建英がピッチに登場。南野とともにランニングを始めた。

 久保はトレーナーとともに左ひざの状態を確認。スパイクを履いて、軽めのダッシュもしていたが、本人はずっと左ひざに手を当てながら首をかしげており、どこか違和感があるような素振りもみせていた。

「今日はタケ(久保建英)と一緒に走りながら、昨日の試合のことを話したり、今のひざのフィーリングのことを聞いたりしました。でも、順調そうでしたよ。本人も『試合に出て、アドレナリンが出たらやれるだろう』と言っていましたし、大丈夫だと思います」

 6月8日のナッシュビル初日以来の取材対応に臨んだ南野はこう前向きにコメントしていた。その言葉通り、3日後の大一番で背番号8の後継者が復帰できれば理想的だが、まだ予断を許さない状況のようだ。



 仮に久保を起用できないとなると、シャドーの陣容が手薄になりがち。だが、鈴木唯人や塩貝、後藤らバックアップ組のコンディションは良さそうだ。全体練習のラストにはビルドアップからのクロス&シュート練習に取り組み、塩貝が泥臭いゴールを決めるなど、「自分がやってやるんだ」という意欲を強く押し出していた。

「自分はグループステージであんまり出番がなかったですけど、ここから必要なときに点を取ればいいかなと。ここにいる(サブの)メンバーは悔しい思いをしている選手も多いので、僕たちが主役になるという気持ちでやっていると思います。

 ここからは絶対にサブのメンバーが必要になるときがくると思う。僕自身も腐らずに今日の練習をこなせました」と塩貝はどこまでも強気のマインドを持ち続けている様子だった。

 全体練習終了後には、中村俊輔コーチにパス出しをしてもらいながら、塩貝や後藤、町野修斗が自主的にシュート練習に取り組んでいた。元エースナンバー10から細かい技術的なアドバイスを受けることができ、彼らもフィニッシュの精度に磨きをかけられたはずだ。

 このように1日1日を大事にし、着実に成長しながら、ブラジル戦以降の決勝トーナメントでチームの活力をもたらせれば一番良い。ここから本当に総力戦となる。限られた戦力だけではタフな連戦を戦い抜けない。そこは森保一監督も強く認識しているに違いない。

 最初の宿敵・ブラジルも2025年10月に東京で日本に敗れたときのように甘い入りはしてこないはず。本気の王国を倒すのは非常にハードルが高いが、森保ジャパン8年間の積み重ねを出し切るしかない。

 ナッシュビルでの活動もあと1日だけ。恵まれた環境での調整をプラスにしてほしいものである。

(取材・文:元川悦子)

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