なでしこジャパンの長谷川唯(左)と澤穂希氏(右)【写真:編集部】
現在開催中のFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)はベスト4が出そろい、世界最高峰の戦いが佳境を迎えている。7月11日、7月10日にそれぞれ著書を発売した元なでしこジャパン(日本女子代表)の澤穂希氏と、なでしこジャパンの長谷川唯が刊行記念トークショー&サイン会に登壇。日本代表の戦いから受けた刺激や、来年のFIFA女子ワールドカップ2027へ向けた思いを、それぞれの言葉で明かした。
「応援するのっていいな」。長谷川唯が現地で感じた日本代表の一体感
7月10日に発売された澤穂希氏の『ジュニア版 夢をかなえる。』と、長谷川唯の『SMILE わたしを笑顔にする40の思考と習慣』のダブル刊行を記念したトークショー&サイン会に2人は出席。徳間書店が主催したイベントには、多くのファンが詰めかけた。
現在開催中のFIFAワールドカップ2026(北中米W杯)について話題が及ぶと、元なでしこジャパン(日本女子代表)の澤穂希氏は「いや、もう非常に寝不足ですね(笑)。結構見れる試合は見ていますけど、特に日本戦とかは盛り上がって。唯ちゃん現地にね」と笑顔を見せると、長谷川も「はい、1試合目だけ、現地で見させていただいた」と明かした。
澤氏から「どうだった?」と聞かれると、長谷川は現地で感じた熱気をこう振り返った。
「普段なかなかこうやって応援に行ける機会も少ないので、応援するのっていいなって思いましたし、一体感が本当に今回のチームからすごく伝わってきて、一体感って言葉だけじゃちょっと伝わりにくいって思っちゃうんですけど、それは感じることができて、来年ワールドカップ(W杯)があるので、なでしこジャパンもそうやって皆さんに思ってもらえるようになりたいなとすごく思いました」
長谷川が現地で観戦したのは、日本代表が2度追いつき、2-2で引き分けたグループステージ初戦のオランダ代表戦だった。
「2度追いついた試合内容も含めて、さらに一体感が感じられた試合だったんですけど、やっぱり自分自身もプレーしていて、ビハインドって本当に厳しい状況の中で、2回も追いつくのはなかなか簡単にできることではないので、そういうところも含めてすごく良い影響を受けました」
日本が敗れた決勝トーナメント1回戦・ブラジル代表戦についても、「自分たちとちょっと重ねちゃうじゃないですけど、もうきついのが見ている人みんなに伝わっていると思う。選手の気持ちになって考えると本当にあれ、きついんですよ。早めに点が取れて、相手のギアが上がってきて、相手の猛攻がすごくきつくて。その時間帯をもう一緒に戦って見ていました」と、自身の経験と重ねながら振り返った。
「サッカーをサッカーとして見るというよりは本当にただただ、ファンとして1人1人みんなを応援する形だったので、こんなに自分って気持ちが入って応援できるんだっていうのも新たな発見じゃないですけど、また機会があればぜひ行きたいなと思いますし、本当にサッカーを辞めたら応援をたくさんしたいなと思います」
「今年の男子と同じような盛り上がりに」。来年の女子W杯へ

元なでしこジャパンとして見届けた澤氏は今大会について、「非常に私が言うのもなんなんですけど、レベルがもう本当に高いというか、もちろん日本のレベルも上がってますけど、世界のレベルも上がってるなというのをすごく毎回毎試合感じられる大会だなと思います」と印象を語った。
日本代表の戦いについては、「正直、悔しい。自分も現役を離れてだいぶ経つんですけど、やっぱり同じ気持ちで戦っているので、試合が終わるとめちゃくちゃ疲れるんですよね」と明かし、「勝手にその中に入り込んじゃってみたいな。もちろん体(も疲れるけど)、頭が疲れるというか。自分はプレーしないんだけど、してるつもりで試合を見てるから、疲れたなあ~っていう感じで」と笑った。
来年にはブラジルで女子W杯が控える。長谷川は、「4年に1度しかないっていう部分で本当に特別な舞台ではありますけど、今までW杯が終わってからやってきたことと変わりなく、この1年もしっかり今シーズンの試合に向けて準備を常にして、やっていけたらいいなと思います。男子のW杯のこのすごい熱をこのまま受け継げるようにというか、さらに盛り上げていけるようにしていけたらいいかなと思います」と決意を口にした。
そのうえで、来年の大会へ向けた目標を問われると、こう締めくくっている。
「もちろん、クラブで良いプレーをした結果、来年のW杯につながってくると思うので、W杯の目標と言っても、今シーズン通してのプレーが大事になってくると思う。
そこにフォーカスしながら、チームとしては今回男子のW杯を見て、自分自身が感じたことだったり、このチームを応援したいと思ってもらえるようなチームになりたいと思っているので、その上で結果として優勝を目指していければいいかなと思います」
イベントの最後には、澤氏も「来年女子のW杯、なでしこジャパンもあります。本当に今年の男子と同じような盛り上がりになればいいなと思う。そのためには皆さんの力が必要だと思うので、ぜひ唯ちゃんをはじめ、なでしこジャパンを応援していただけたらなと思います」と呼びかけた。
男子W杯の熱を、来年の女子W杯へ――。2人は、それぞれの言葉にその思いを込めた。
(取材・文:竹中愛美)
【関連記事】
【決勝トーナメント表】FIFAワールドカップ2026 組み合わせ一覧
「本当にできるのって日本だけだな」長谷川唯がなでしこジャパンで見据えるW杯「世界と戦えるチャンスは十分にある」【単独インタビュー】
【一覧表】女子サッカー最新FIFAランキング。なでしこジャパンの順位は?
【了】
