ドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSV(HSV)は5日、シュトゥットガルトから日本代表のDF酒井高徳(24)を獲得したことを発表した。
酒井はこの日、HSVがキャンプを張るスイスのチューリヒに到着し、メディカルチェックを無事通過したことで正式入団が決まった。HSVのブルーノ・ラッパディア監督は、2010年12月から2013年8月までシュトゥットガルトの指揮官を務め、酒井にとってはクラブ加入当時の恩師である。同監督は今年4月に残留争いを繰り広げるHSVの監督に就任し、リーグ終盤戦(最終順位は16位)と入れ替え戦で見事結果を出し、1部残留を果たしている。
酒井はラッパディア監督について「指導者として彼のことが好きだし、ハードワークを求める監督のスタイルは自分に合っている。また一緒に仕事ができることを本当に楽しみにしている」とコメント。
また、新チームに移籍する心境については「過去3年間は集中的に言語を学んできたから通訳は必要ない。最初の目標はできるだけ早くチームにフィットすること。ポジションは左右どちらでも問題ないよ」と前向きな姿勢をアピールした。
最後に、新しくチームメイトとなるMFルイス・ホルトビーに直接謝罪したいと申し出ると、「初めてレッドカードを受けたのが彼に対するファウルだった。でもその試合は僕たちが3-1で勝ったけど」と話し、2012年12月に行われたブンデスリーガ第16節のシュトゥットガルト対シャルケの一戦で当時シャルケに所属していたホルトビーへの危険なタックルで一発退場となり、3試合の出場停止処分を受けた過去のエピソードを振り返った。
なお、シュトゥットガルトでリーグ87試合に出場してきた酒井は、2季連続で入れ替え戦を戦っているHSVの上位進出に貢献することが期待されている。
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