ラ・リーガのラージョ・バジェカーノは、サポーターがレジオネラ症に感染するリスクなどを理由に、ホームスタジアム「エスタディオ・デ・バジェカス」の使用許可を無期限で停止された。英『BBC Sport』が29日に報じている。
開幕前に使用許可停止
ラージョはマドリード州政府からバジェカスを借りて使用しているが、監査によって重大な安全・衛生上の問題が指摘され、試合開催のライセンスが停止された。
マドリード州政府の報告書では、スタジアム内に蓄積したゴミや残骸によるレジオネラ症発生リスクに加え、火災につながる可能性のある電気設備の不具合なども問題視されたという。
現時点で、ラージョのホームゲームを開催する代替会場は決定していない。
レジオネラ症は、細菌を含む水滴を吸い込むことで発症する重篤な肺感染症。マドリード州政府が公開した写真では、スタジアムのコンコースや売店付近にゴミ袋や大量の廃棄物が積み上げられている様子が確認されている。
マドリード州のスポーツ・文化・観光担当責任者マリアーノ・デ・パコ氏は、「状況を改善しようとしてきたが、もはや後戻りできない段階に達した。管理不足が確認された」とコメント。
さらに「クラブは対応を怠っており、当局は行動を起こさなければならなかった。今回起きたことは容認できない」と厳しく批判した。
スタジアムの緊急改修はすぐに開始される予定で、完了までには2か月から6か月かかる可能性があるという。
一方で、ラージョのラウル・マルティン・プレサ会長については、施設の維持管理不足やクラブの近代化の遅れをめぐり、以前からサポーターや選手から批判の声が上がっていた。
昨季には、スペインサッカー協会がラージョの選手たちによる書簡を公開。バジェカスのピッチ状態について「プレー不可能」と表現したほか、シャワーの温水不足や清掃環境の問題も指摘されていた。
また、チケット販売にも問題を抱えており、スペイン1部クラブで唯一チケット販売サイトを持っていないため、サポーターが購入のために数時間並ぶこともあるという。
先月、マドリード州政府はバジェカスの2年間にわたる改修計画を発表。新スタンドの建設などにより、収容人数を1万8500人まで増やす案も含まれている。
ラージョは今年2月にも、ピッチ状態の悪化を理由にアトレティコ・マドリードとのホームゲームを近隣クラブであるレガネスの本拠地で開催していた。
なお、ラージョは8月20日に行われるアラベス戦が今季最初のホームゲームとなる予定だったが、現在も代替開催地は決まっていない。
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