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バッジョ、ピルロ、ペップら名手が彩った名門はもう存在しない…イタリア古豪が破産 現地紙悲痛「ピッチではなく裁判官の前で終わった」

text by 編集部 photo by Getty Images
ロベルト・バッジョ

ロベルト・バッジョ【写真:Getty Images】



 元イタリア代表FWロベルト・バッジョ氏やアンドレア・ピルロ氏、ジョゼップ・グアルディオラ元監督ら、数々の名手が在籍したブレシア・カルチョが消滅した。

名門はもう存在しない

 イタリア・ブレシアの裁判所は現地時間7月28日、クラブを運営する法人の司法清算を宣告した。1911年に始まった歴史は115年で終幕。地元紙『ジョルナーレ・ディ・ブレシア』は、長い歴史が「ピッチではなく、裁判官の前で終わった」と伝え、以前から経営状態は末期的であり、今回の破産宣告は予想外ではない“葬儀”だったと表現した。

 クラブは2017年にマッシモ・チェリーノ氏が経営権を取得し、2019年にはセリエA昇格を果たした。しかし、その後は成績と財政の両面で低迷。存在しない税額控除を巡る問題や社会保険料の未払いが表面化し、勝ち点減点、セリエBからの降格、リーグ登録失敗へと追い込まれた。

 負債は2000万ユーロを超え、裁判所は再建手続きの継続を認めなかった。地元紙は、チェリーノ体制で残った最大の成果は2019年の昇格だけで、最後はファンや行政との対立が常態化したと厳しく総括している。



 ブレシアにはバッジョ、グアルディオラ、ピルロ、ゲオルゲ・ハジ、ダリオ・ヒュブナー、ルカ・トーニ、マリオ・バロテッリらが過去に所属。1994年にはアングロ・イタリアン・カップを制し、2000年代初頭にはバッジョを中心にセリエAで印象的な戦いを見せた。

 同紙は「あのブレシアはもう存在しない」と言及。残されたのは、本拠地リガモンティで過ごした日曜日、昇格の歓喜、残留を巡る苦闘、そして何世代にもわたり街と地域を結び付けてきた記憶だけだと振り返った。

 さらに、破産は一つの会社を消しただけではなく、1世紀以上にわたる街の象徴を失わせたと指摘。多くのサポーターにとって、それはチームの終焉ではなく「人生の一部を失うこと」だと、その深い喪失感を伝えている。

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