鹿島アントラーズの鬼木達監督【写真:Getty Images】
鹿島アントラーズは8月7日、2026/27明治安田J1リーグ第1節で横浜F・マリノスとMUFGスタジアム(国立競技場)で対戦し、3-4で逆転勝利を収めた。Jリーグ最多となる6万3960人が来場したシーズン開幕記念マッチで、58分時点で3-1と2点を追う展開となったが、終盤にレオ・セアラとチャヴリッチがゴール。試合後、鬼木達監督は「最後まで諦めることなく、鹿島のメンタルの強さを最後は見せられた」と振り返った。
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鹿島アントラーズの鬼木達監督が試合を総括
2点のビハインドを跳ね返し、劇的な逆転勝利を収めた。
鹿島アントラーズは横浜F・マリノスとの2026/27明治安田J1リーグ開幕戦に臨み、3-1から終盤に3ゴールを奪って3-4で勝利。連覇を目指す新シーズンを白星でスタートさせた。
58分にマリノスの谷村海那にこの日2点目となるゴールを許した時点で、鹿島は2点を追う苦しい状況に立たされた。
それでも81分、レオ・セアラが1点を返すと、後半アディショナルタイムにはチャヴリッチが立て続けに2ゴール。土壇場で試合をひっくり返した。
試合後、鬼木達監督は「新シーズンの始まりということで、本当に注目のあるゲームの中で、本当に多くのサポーターの方たちに来ていただいて、テレビでも見ていただいていると思う」と大きな注目を集めた一戦を振り返った。
一方で、指揮官がまず問題視したのは、立ち上がりからの3失点だった。
「立ち上がりは本当に自分たちがやってはいけないような失点の仕方をしてしまった。言ってしまえば、全てですね。3点ともそういう形になりました」
それでも、選手たちが崩れることはなかった。
「今日は必ずタフな戦いになるというふうにも送り出していたので、最後の最後まで諦めることなく、鹿島のメンタルの強さとか、そういうものを最後は見せられたゲームだったと思います」
終盤のチャヴリッチ投入も、攻撃に振り切る明確な采配だった。
「もう点を取りに行かなきゃいけない」とした鬼木監督は、相手の疲労も見ながら「両サイドからどんどんえぐっていく」ことを狙ったという。
後半からマリノスで足をつる選手が相次いだが、相手の疲労を狙っていたわけではない。
「それに期待してサッカーをしているわけではないので。もちろんそれも1つの要素としては持ってますけども、やっぱりゴールに向かうこと、ボールを取ることでダメージを与えられると思ってずっとやってきている」
その上で、最後まで走り切れた背景には、日々のトレーニングがあると説明した。
「やれるときにはとにかくガンガンやってという形で、自分が就任してから戦ってきていることは1つ大きなことかなと思います」
さらに、最後まで足を止めなかった理由については、フィジカルだけでなく精神面にもあると語った。
「やっぱり最後まで足が止まらないとか、特に足が止まるか止まらないかは、頭のほうだと思うので。そこが切れなかったのが良い方向には進んでいるのかなと思っています」
劇的な逆転勝利を収めた一方で、3失点の課題は残った。
特に前半は球際で相手に上回られる場面が目立ち、鬼木監督はハーフタイムに「やり方云々じゃなくて、やっぱりそこのところをもう1回こだわろう」と選手たちに伝えたという。
また、攻撃では後方に重くなり、前進すべき場面でも後ろに残る場面があったと分析。攻撃の停滞が守備にも影響したと捉えている。
「自分たちの戦い方からしたら、攻撃をもっとスムーズにしないと守備のところで良い守備に入っていけないなと思っています。常に良い攻撃から良い守備というふうに頭にあるので」
だからこそ、3-4という結果だけを手放しで評価することはできない。
「連覇を狙う意味では、あってはいけないような失点だったので、そこはしっかりと気を引き締めて次に向かいたい」
3失点を喫しながらも、最後まで諦めずにゴールを奪った鹿島。劇的な白星で始まった連覇への挑戦は、勝負強さとともに、修正すべき課題も残す開幕戦となった。
(取材・文:竹中愛美)
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