国際サッカー連盟(FIFA)が、ジャンニ・インファンティーノ会長を会長職から退かせようとする動きが進んでいると主張した。英メディア『The Athletic』が現地時間9日に報じている。
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FIFAがジャンニ・インファンティーノ会長への批判に反応
FIFAは同日、声明を発表し、インファンティーノ会長をめぐって「一部の者による、FIFAとその会長を弱体化させようとする組織的かつ継続的な取り組みが、ますます明らかになっている」と指摘した。
そのうえで、「FIFA加盟協会から支持を得られていない者は、FIFAが定める民主的な手続きによって達成できないことを、疑惑やほのめかし、誤情報によって実現しようとすべきではない」と強く牽制。さらに、FIFA会長選挙についても、FIFAの規約や民主的手続き、既存の統治体制に反するプロセスを「支持、促進、容認しない」と表明した。
背景には、FIFAと欧州サッカー連盟(UEFA)の対立がある。
UEFAは7月30日、FIFAがいったん撤回した「FIFA Forward Enterprise(FFE)」構想を巡り、FIFA主催大会をボイコットする可能性を表明。その後、インファンティーノ会長が方針転換と謝罪を行ったものの、UEFAは今月6日にも「ジャンニ・インファンティーノの会長職への信頼を失った。その立場は変わらない」と改めて表明している。
さらに、英紙『The Telegraph』は7日、インファンティーノ氏がUEFA事務総長を務めていた時期に、同氏の恋人だったとされる人物にUEFAが6桁規模の金銭を支払っていたと報道。UEFAは支払いがあったことを認めたうえで、退職金に加えて地元のビジネススクールでのMBA課程の費用も支払ったと説明している。
一方、FIFAはこの疑惑について、インファンティーノ氏が「強く否定している」とし、内容は「断固として事実ではない」と反論した。
インファンティーノ氏を巡っては、UEFAだけでなく北中米カリブ海サッカー連盟(Concacaf)もFFE構想を批判。「インファンティーノ会長の在任期間について包括的な検証」を求めている。
ただし、すべての地域がインファンティーノ氏に反発しているわけではない。アルゼンチンサッカー協会やメキシコサッカー連盟などは支持を示しており、アフリカサッカー連盟(CAF)も「満場一致で支持を再確認した」と表明している。
また、南米サッカー連盟(CONMEBOL)は、対話や制度上の仕組みを経ない一方的な行動が繰り返されていることへの懸念を示しながらも、FIFA会長選挙を前に「サッカーファミリーの団結」を呼びかけた。
FIFA会長選挙は2027年3月に予定されている。UEFAがインファンティーノ氏への不信感を明確にする一方、各大陸連盟や加盟協会の間では支持と批判が入り乱れている。世界サッカー界のトップを巡る対立は、今後さらに激しさを増す可能性がある。
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