
ブライトンMFカルロス・バレバ【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドが、ブライトン所属のカメルーン代表MFカルロス・バレバの獲得へ大きく前進した。米スポーツメディア『ジ・アスレチック』のデイビッド・オーンスタイン記者が報じている。
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6500万ポンドは交渉の出発点
オーンスタイン記者によると、ユナイテッドは6000万ポンド(約120億円)に500万ポンド(約10億円)のボーナスを加えたオファーを提示した。ブライトンの評価額には届かないものの、協議は友好的に続いており、関係者全員が合意に向けて動いているという。
ただし、加入直後の起用には注意が必要だ。バレバはプレシーズン中の練習で足首の靱帯を損傷しており、英紙『タイムズ』は離脱期間を2〜3週間と報じた。復帰の目安は8月下旬だが、具体的な復帰戦はまだ定まっていない。
それでも金額には割安感が残る。英紙『ガーディアン』は、ユナイテッドが7500万ポンド(約150億円)未満での成立に手応えを得ていると伝えた。500万〜1000万ポンド程度の上積みはあり得るが、昨夏にブライトンが提示した約1億ポンド(約210億円)まで跳ね上がる展開は見えてこない。
今夏はマンチェスター・シティが23歳イングランド代表MFエリオット・アンダーソンに1億1600万ポンド(約230億円)、トッテナムが22歳のポルトガル人MFマテウス・フェルナンデスに8500万ポンド(約170億円)、26歳のイタリア代表MFトナーリに最大1億万ポンド(約210億円)を投じた。またアーセナルが30代目前の28歳ブラジル代表MFブルーノ・ギマランイスに7500万ポンドを投じたことも大きな話題になった。いずれにしても今夏の中盤の移籍金は高騰した。これらを加味すると、一昨季にはリーグ屈指の評価を得た22歳のMFを、同等以下で迎えられるなら好条件だ。
ユナイテッドは今夏、チェルシーからブラジル人MFアンドレイ・サントスを最大5000万ポンド、アストン・ビラからベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスを3500万ポンドで獲得した。首脳陣の動きは遅く映ったが、高値を追わず、プレミアリーグで計算できる即戦力をそろえている。バレバを7500万ポンドとみても、トップレベルの中盤の選手を3人で約1億6000万ポンドで獲得できそうだ。
補強の狙いも明確だ。今夏に退団したブラジル代表MFカゼミーロの役割を担える守備的中盤は必要だった。バレバは身体能力の高さを生かしたボール奪取能力が魅力なためカゼミロの後釜として機能できる上に、ボールを運び、中央から両サイドへ展開もできるため、守備専任の駒にとどまらない。
ユナイテッドは15日のプレシーズン最終戦、ACミランとの一戦で2度先行しながら4失点し、2-4で敗れた。奪いどころを定められず、相手の攻撃を中盤で断ち切れなかった直後だけに、奪取力と推進力を兼ねるバレバは心強い。昨季の不調と負傷のリスクは残るが、1年前に見送った逸材を今夏の相場に照らして割安に迎えられるなら、待った時間にも意味が生まれる。
(文:内藤秀明)
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