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元日本代表選手らが国立で競技場の思い出を語る

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

国立の歴史は、日本サッカー成長の歴史

 ペレやマラドーナ、ベッケンバウアーにプラティニといったレジェンド達もプレーした国立。そして国立の歴史は、日本サッカー成長の歴史でもある。

 出演者の都並敏史は日本代表としてマラドーナのボカ・ジュニアーズと対戦したことを紹介。同じく北澤豪はキリンカップのトッテナム・ホットスパー戦でゴールを挙げた、思い出の大会を振り返った。

 ゲスト出演した中田浩二は印象的な試合として、1998年の高校サッカー選手権決勝、あの雪の決勝を挙げた。帝京高校のキャプテンとして、現在のチームメイトである本山雅志擁する東福岡高校と激突。試合は1-2で敗れ、惜しくも優勝は逃した。

 試合後、「いけるかなと思ったんですけど、向こうの方が一枚も二枚も上手だった」と話している。インタビューを受ける当時18歳の中田を見たMCの勝村政信は、「全然変わってないじゃん」と現在と表情に変化がないことに驚いていた。

 中田はJ1鹿島アントラーズで、リーグ1回、ナビスコカップ4回、天皇杯4回と合計9回、国立での優勝を経験している。あの雪の決勝での敗戦は、中田にとってひとつのターニングポイントだったのかもしれない。

 フランスのマルセイユ、スイスのバーゼルでプレーするなど海外経験豊富な中田は、日本代表としても国際Aマッチ57試合2得点を記録。2002年のワールドカップ日韓大会ではフラット3の一角として不動の地位を築き、2006年のワールドカップドイツ大会にも出場した。

 日本サッカーの成長を見守り続けた国立競技場は、2014年7月解体予定で、56年の歴史に幕を閉じる。

 そして、新国立競技場の規模は現在の約1.5倍、収容人数は8万人。陸上トラックがあるが、スタンドが可動式のためサッカーの試合時はよりピッチが近くなるという。

 新国立競技場は、2019年3月に完成予定だ。

【了】

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