なでしこリーグ最強チームといえば…
そのチームとはINAC神戸レオネッサ。昨季はリーグ3連覇に加え、皇后杯、なでしこリーグ杯、国際女子クラブ選手権も制し4冠を達成。澤穂希を筆頭になでしこジャパンの主軸をそろえ、この3年間のシーズンで52戦46勝4分2敗という、いわばなでしこリーグにおける絶対的な最強チームである。
しかし昨年まで指揮を執っていた石原孝尚監督が契約満了で退団。そこで今季からこの最強女子チームの監督に就任したのが、前田浩二氏だったというのだから驚きだ。
前田浩二氏といえば、昨年8月、残留争いをしていたJ2のガイナーレ鳥取の監督をつとめたが、公式戦17試合でなんと1勝も出来ず（6分11敗）、チームは降格。その前年にあたる2012年にはJ2のアビスパ福岡でも監督をしているが、ここでも低迷。その時代を含めると現在公式戦26試合連続で未勝利という手腕だ。そのため、ネット上ではかつて話題になったテレビ番組「ほこたて」に例えて『無敗の最強女子チーム』と『一勝も出来ない監督』という組み合わせで話題になっているほどである。
今年のINAC神戸は、なでしこジャパンの川澄奈穂美がアメリカのシアトルレインFCに期限付き移籍、近賀ゆかりもイングランドのアーセナル・レディースFCに移籍、さらに主力の韓国人選手チソヨンも退団と戦力ダウンは必至。そこにきての未勝利監督の就任。それでも女王であり続けることはできるのか。注目だ。
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