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インテル退団を否定するコバチッチ「このシャツで勝ちたい」

text by 編集部 photo by Getty Images

インテル退団を否定するコバチッチ「このシャツで勝ちたい」
マテオ・コバチッチ【写真:Getty Images】

 今夏移籍の可能性が盛んに報じられているマテオ・コバチッチだが、改めてインテル退団を否定し残留の意思を強調している。

 これまでリバプールやバルセロナ、レバークーゼンなどからの関心が伝えられてきたコバチッチだが、伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』に対し「クラブは僕を売りたいなんて一度も言ったことはない」と退団を否定。

 さらに「(移籍に関しては)何もなかった。僕はここに残りたい。移籍したくないんだ。それが僕の願いで、2019年まで契約延長したことで叶った。これは僕自身とインテルの関係が長く続いていくことを示している」と、クラブへの愛を語った。

 昨季まで不甲斐ない戦いが続いたものの、今季は積極的な補強でパワーアップを遂げたインテルにとって攻撃のタクトをふるうコバチッチの存在はこれまで以上に重要なものとなる。それでも10番を背負う司令塔は「インテルにふさわしいということを見せたい。僕はこのシャツで勝ちたい。インテルはレアル・マドリーやバルセロナのような存在になれる」と復権に自信を見せた。

 しかし、今季は同じポジションにライバルの加入が濃厚になっている。クロアチア代表で共にプレーするヴォルフスブルクのイバン・ペリシッチの移籍加入はまもなく決定するだろう。

 コバチッチは「ペリシッチは最も才能のあるクロアチア人選手の1人だ。両足を遜色なく使えて、あらゆるポジションをこなせるんだ。さらに強烈なシュートを持っていて、スピードもある。素晴らしい選手だよ。彼は僕らを高めてくれる」と同胞のMFを絶賛し、歓迎している。

 昨季は35試合に出場して5得点5アシストを記録したコバチッチだが、パフォーマンスに波があり、力を発揮できない試合も多かった。ライバルの加入で奮起し、一層の成長を遂げるのか、21歳のクロアチア代表MFは残留宣言でインテルに魂を捧げる覚悟を決めている。

【了】

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