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アブラモビッチ氏、ミラン移籍検討のヴィツェル獲得へゼニト会長に直談判か

text by 編集部 photo by Getty Images

アブラモビッチ氏、ミラン移籍検討のヴィツェル獲得へゼニト会長に直談判か
ゼニトに所属するMFヴィツェル【写真:Getty Images】

 チェルシーのオーナーを務めるロマン・アブラモビッチ氏が、ゼニトに所属するベルギー代表のMFアクセル・ヴィツェル獲得に向けて直接交渉に臨むようだ。

 欧州各国の強豪クラブからオファーが届いているヴィツェルは先日、代理人のリッカルド・ナポリターノ氏を通してミラン行きの可能性を明かした。しかし、ゼニトはヴィツェルの放出の条件として3000万から3500万ユーロ(約47億円)の移籍金を求めており、ミランが提示した2000万ユーロ(約27億円)とは大きな差があるため、未だ合意には至っていない。

 英紙『メトロ』によれば、アブラモビッチ氏は、ミラン移籍に関心をもつヴィツェルをチェルシーに加入させるため、近日中に母国ロシアへ帰還し、ゼニトのアレクサンドル・デュコフ会長と個人的に会談すると報じられている。

 チェルシーは昨季、少数精鋭でプレミアリーグ制覇という成果を上げたものの、過密日程のなかで主力選手に疲労がたまり、シーズン終盤はやや調子を落とした。ボランチを主戦場とするヴィツェルの獲得が叶えば、MFネマニャ・マティッチをローテーションしながら休ませることも可能になる。

 26歳のヴィツェルは、2012年夏にベンフィカからゼニトに移籍金4000万ユーロ(約52億円)で加入。昨季はロシアリーグ全30試合中28試合に出場し、3季ぶり5度目の優勝に貢献した。クラブとの契約は2017年まで残っている。

 チェルシーは、今夏の移籍で退団選手の穴埋め補強を中心に行ってきたが、FWラダメル・ファルカオとGKアスミール・ベゴビッチで目処が立ったため、今後はヴィツェル獲得に力を注いでいくようだ。

【了】

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