レアル・マドリーのラファエル・ベニテス監督は、スペイン現地ラジオ番組『エル・パルティード』でインタビューを受け、クラブの現状について話している。

　マドリーは7節時点で失点数が「2」とリーグ最少失点の守備を築いている。ベニテス監督は、“アマラテギ（=スペイン版カテナチオ。スペイン語とバスク語から生まれた造語）監督”と呼ばれていることに対して、守備的であるというレッテルを一蹴した。

「イタリアでは超攻撃的な監督だと言われていた。ナポリでは1シーズンで104ゴール、さらに2シーズン連続でチームのシーズン最高得点数を更新したんだ。なぜマドリーで守備的になる必要がある？　我々は一番シュートを撃ち、一番ゴールを決めているチームだ」

　また、アトレティコ・マドリーとの“マドリード・ダービー”でFWカリム・ベンゼマを交代させたことについては、次のように説明している。

「前半、我々はミスにより相手にPKをプレゼントしたが、それ以外は完璧だった。しかし後半はチームにバランスを与える必要があったためカリム（・ベンゼマ）を変えた。もし自分がカリムでも怒っていると思うよ。彼のいらだちは理解出来る。良いプレーをして、ゴールも決めているのに監督に変えられたらね」

　そして、「もし自分がカリムならば、次に唯一やることはさらにゴールを決めて監督に変えられないようにすることだ」と、リーグ得点ランク首位のフランス代表ストライカーにつらなるゴールを求めた。

　ベニテス監督は以前、FWクリスティアーノ・ロナウドがチームで唯一替えのきかない選手であると発言している。

　マドリード出身の指揮官は、「クリスティアーノ（・ロナウド）はシーズンに50ゴール以上決めてくれる唯一疑問視出来ない存在だ。彼がグラウンドにいるだけでゴールの可能性がある」と、絶対的な信頼を改めて強調した。

　しかし、だからといった必ず出場機会が約束されているわけではないようだ。「彼にはポジションが保証されているなんていうのは俗説だ」と述べ、「彼をベンチに座らせることに足が震えることはないよ」と、“唯一疑問視出来ない”C・ロナウドをベンチに座らせる覚悟があると語った。

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