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15クラブを渡り歩いた伝説の男、現役引退を表明「さよならを言う時が来た」

text by 編集部 photo by Getty Images

ルカ・トーニ
現役引退を発表したルカ・トーニ【写真:Getty Images】

 セリエAのエラス・ヴェローナに所属する38歳の元イタリア代表FWルカ・トーニが、今季限りでの現役引退を発表した。4日に英紙『スカイスポーツ』が報じている。

 トーニは1994年にモデナでプロキャリアをスタートし、1996年にエンポリに移籍。その1年後にはフィオレンツォーラに移籍するが、翌年にはロディジャーニに加入した。その後、トレヴィーゾ、ヴィチェンツァ、ブレシアと渡り歩いた後、2003年にパレルモに加入している。

 2005年にはフィオレンティーナに移籍し、リーグ戦38試合出場で31得点を決める活躍を見せ得点王に輝いた。2007年には初めてイタリアを離れてドイツのバイエルン・ミュンヘンに移籍。加入初年度で主力に定着し、リーグ戦31試合出場で24得点を決めて得点王に輝き、チームもブンデスリーガ優勝を果たしている。

 2010年にローマに期限付き移籍した後、同年7月にジェノアに完全移籍した。2011年にはユベントスに移籍し、2012年にはUAEのアル・ナスルへ移籍。2013年には古巣のフィオレンティーナに戻り、2014年からヴェローナに所属している。

 現役引退についてトーニは「これまで長い年月の間、サッカー選手としてプレーしてきた。プロとして22年間過ごしてきたし、”さよなら”を言う時が来たと思う」と語り、キャリアに終止符を打つ時が来たことを明かした。

 昨季はリーグ戦で22得点を決め、38歳で得点王に輝き最年長記録を更新。今季はリーグ戦22試合に出場し5得点を決めている。イタリア代表としては2006年W杯に出場しており、代表の優勝に貢献していた。

 これまでに15クラブを渡り歩いたトーニ、その多くで大きな活躍を見せており、イタリアサッカー史に残る選手となりそうだ。

【了】

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