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ベイル長期離脱でも心配不要? 今季レアル、”BBC”不在時の方が勝率は上

text by 編集部 photo by Getty Images

ガレス・ベイル
レアル・マドリーのガレス・ベイル【写真:Getty Images】

 レアル・マドリーのFWガレス・ベイルは負傷により長期の離脱が懸念される状況となったが、クラブとしてはそれほど心配する必要はないのかもしれない。今季は“BBC“が揃い踏みしなかった試合の方が勝率が高いというデータを、24日付のスペイン紙『アス』が伝えている。

 ベイルは現地時間22日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)スポルティングCP戦で負傷交代。右足首の外傷性腓骨筋腱脱臼と診断されており、手術を受けることで離脱は2ヶ月、あるいは4ヶ月に及ぶ可能性があるとも報じられている。

 バルセロナとのクラシコや日本で開催されるクラブW杯など年内の試合だけでなく、年明け以降にも欠場が続くことになってしまうかもしれない。マドリーにとっては大きな痛手となることが予想されるが、少なくとも今シーズンに関しては、ベイルとクリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマの“BBC“が3人揃って先発した試合の方がチームの勝率は低くなっている。

 今季は公式戦19試合を戦って無敗を守っているマドリーだが、そのうち“BBC“が3人とも先発した9試合の結果は5勝4分け。一方で、3人のうち少なくとも一人が欠けた試合では10試合で9勝1分けという非常に高い勝率を記録している。

 1試合あたりの平均得点は3人が揃わなかった試合で3.2点、揃った試合で3.0点と大きな違いはない。だが失点数は前者が10試合で9点(平均0.9点)なのに対し、後者が9試合で12点(平均1.33点)と、“BBC“が先発した試合の方が失点が約1.5倍多いという結果になっている。

 一方でベイルの不在だけに着目しても、データの上では不安視の必要はなさそうだ。2013年夏にマドリーに加入して以来、ベイルは負傷や戦術的理由などで49試合を欠場したが、そのうちチームが敗れたのは2試合のみ(41勝6分け)。ベイルが出場した139試合では19試合に敗れており(100勝20分け)、数字の上では不在時の方がチームの結果が安定している。

【了】

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