衝撃的なハットトリック。『夢の劇場』で本来の輝きを放った香川真司

『夢の劇場』と称されるマンチェスター・ユナイテッドのホームスタジアム、オールドトラフォード。2日に行われたノーリッジ戦で香川真司は、日本人選手として初めてとなるハットトリックを成し遂げた。香川がより多くのチャンスに絡むことのできた理由はどこにあるのだろうか?

2013年03月03日(Sun)11時42分配信

text by 河治良幸 photo Kazuhito Yamada
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香川が多くのチャンスに絡んだ理由

 首位マンチェスター・ユナイテッドがノーリッジに4-0と大勝した試合。香川が“夢の劇場”で衝撃的な3得点を決め、アジア人として初めてプレミアリーグでハットトリックを達成した。

 前半ロスタイムにバレンシアのクロスをファン・ペルシーが浮かせると、落ち際を右足アウトで正確に捉えて1点目。左サイドから中央のトップ下に移って迎えた76分、カウンターから抜け出したルーニーのパスに勢い良く走り込こみながら、最後は右足インサイドでゴールの隅にパスをする様な2点目を決める。


3ゴールを決めた香川真司【写真:山田一仁】

 そして87分、バイタルエリアでウェルベック、ルーニーとつないたボールを縦に加速しながら受け、一気にディフェンスラインを破って、出て来たキーパーの頭上に浮かせて3点目のゴールネットを揺らした。

 その後、大黒柱のルーニーが鮮やかなミドルシュートを決め勝利を締めくくったが、まさに“香川デー”と言ってよい活躍ぶりであり、仲間からも大いに祝福された。3得点とも見事だったが、それらを結びつけたのが90分間の精力的で質の高いプレーだ。

 試合から消える時間も多かったこれまでと違い、44本のパスを成功させ、多くのチャンスに絡んでいた。つまりそれは味方から多くのパスを引き出せたことを意味するが、主な要因として3つのことがあげられる。

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