レアル・マドリーに“横綱相撲”を許した、ガラタサライのお粗末な戦略

3日にサンチャゴ・ベルナベウで行われたCL準々決勝1stレグ、レアル・マドリー対ガラタサライの試合は、レアルが3-0で完勝した。ガラタサライは真っ正面から勝負を挑んだが、格上に対する戦略としてはお粗末なものだった。

2013年04月04日(Thu)12時55分配信

text by 北健一郎 photo Kazuhito Yamada
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真正面からぶつかっていったガラタサライ

 横綱に対して小結が立ち合いからまともにぶつかっていった――。

 一言でいえば、そんな試合だった。チャンピオンズリーグの準々決勝1stレグ、レアル・マドリーvsガラタサライは、両チームの実力がそのままスコアに現れることになった。

 むしろ、相手を分析して対策を立てていたのは“横綱”レアル・マドリーのほうだった。ガラタサライの右サイドバック、エブエは逆サイドからのクロスに対してボールウォッチャーになってマークを外しやすいという弱点がある。

レアル・マドリーの“横綱相撲”を許した、ガラタサライのお粗末な戦略
相手の弱点を的確に突いたモウリーニョ監督【写真:山田一仁】

 このような弱点を策士・モウリーニョが突かないはずがない。レアルは左サイドバックのコエントランを自陣に残し、右サイドバックのエッシェンが普段以上に積極的に攻撃参加。右から作って、左で決める形を徹底的に狙っていった。

 先制点は9分、右→左で生まれる。右サイドからエジルがDFラインとボランチの間の中央のスペースに入り込んで縦パスを受ける。エジルはクリスチアーノ・ロナウドが飛び出すタイミングを見計らってスルーパス。GKと1対1になったC・ロナウドが柔らかいチップシュートで決めた。

 “横綱”に対し、チャンピオンズリーグレベルでは“小結”になるはずのガラタサライのサッカーは極めてベーシックなものだった。例えば、昨日のパリSGvsバルセロナのアンチェロッティ監督のように、ベッカムをサプライズ起用してロングボールを前線に入れるといった奇策をすることもなかった。

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