課題への対応力を見せ、課題にケリをつける
これも同じくリーグの新潟戦で経験している。新潟戦は苦しい試合を耐え切って勝ち点を手にした試合、という語られ方をしているが、劣勢をはね返せずに相手ペースのままであった試合、という見方もできる。もっとも、これに対する解は選手がすでに持っている。
試合後に『後ろから相手をいなして前に運んでいかないといけない、それをやっぱり続けていかなくてはいけない』と阿部が話した通り、苦しい時にこそ冷静に自分たちのベースに立ち返って試合が運べれば、流れを引き戻すこともこのチームであればできるはずだ。
そのベースはできているはずで、相手のレベルに関係なくやらなければいけないことも、それぞれのポジションで明確になっている。いつも通りのサッカーを常にすることが今の浦和にとって、非常に重要なものとなる。
課題への対応力の高さも特徴になりつつある今のチームであれば、そう遠くない未来にこの二つの課題にケリをつけられるのではないだろうか。
ACLの次節は4月9日(火)、浦和は再び全北現代との一戦へと、韓国へ乗り込む。アウェイで厳しい試合が予想されるが、この試合の借りを返す絶好のチャンスと捉えて、また一歩、進んだ姿を見せて貰いたい。
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