未だ定まらぬザックジャパンの理想型。3-4-3復活の可能性も【ブラジルまでの果てなき航路】

W杯まであと1年と少し。シリーズでお送りする第2回のテーマは「ザッケローニの手腕」。監督の色がまだはっきりとは見えていない代表だが、今後ザッケローニ監督はどう舵取りをしていくのか?

2013年04月13日(Sat)16時34分配信

text by 飯尾篤史 photo Kenzaburo Matsuoka
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監督の色が薄い現代表

 ザッケローニ監督には、ふたつの顔がある。

 前任者からチームをうまく引き継いで、選手の力を引き出した柔軟さを備える一方で、独自のシステム、戦術に強くこだわる頑なさも垣間見せてきた。

 果たして、どちらが彼の本質なのか――。

未だ定まらぬザックジャパンの理想型。3-4-3復活の可能性も
ザッケローニ監督【写真:松岡健三郎】

 ザッケローニ監督が初めて日本代表を指導したのは、10年10月1日のことだった。4日後には初陣となるアルゼンチン戦が、その4日後には韓国戦が迫っていた。

 指揮官の頭をさらに悩ませたに違いないのは、その3か月後にアジアカップが控えていたことだった。最初の国際大会を迎えるまでに与えられたのは、2試合の親善試合と3週間ほどの合宿期間。チームを一から作る余裕はなかった。

 一方、スタンドから観戦した2試合の親善試合(10年9月のパラグアイ戦、グアテマラ戦)や、合宿で実際に指導してみて、選手の能力の高さ、チームとしての完成度の高さにも気づいたのだろう。

こうして「4-2-3-1の布陣」「遠藤保仁、長谷部誠、本田圭佑を中心にしたチーム編成」「パスをしっかりつないでビルドアップするスタイル」をそのまま生かし、効率的なプレッシングなど最低限の戦術だけ植え付けてスタートすると、チームを巧みにマネジメントし、アジアカップで見事に優勝を飾った。

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