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再び残留争いに巻き込まれたサウサンプトン。大一番になぜ吉田は欠場したのか?

4日のプレミアリーグ第36節、トッテナム・ホットスパー対サウサンプトンの一戦は1-0でスパーズが勝利した。勝ち点での余裕がなくなり、残留争いに再び巻き込まれたサウサンプトン。大事な試合で吉田麻也が欠場した理由とは?

text by 斎藤史隆 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

移籍後初の欠場となった吉田麻也

 予想外のことだった。

 4日に行われたサウサンプトンがトッテナムと対戦した一戦。試合開始前、スタジアム内の記者ラウンジに両チームの先発メンバーが紙面で回ってきたが、そこには吉田麻也の名前がない。背番号3はベンチ入りメンバーとして記載されているだけだった。

 昨年9月のアーセナル戦の途中出場でデビューして以来、リーグ戦で31試合連続にフル出場してきた24歳。当然のように先発すると思われただけに全くの意外であった。しかし、謎は試合後に解けることになった。広報の言葉を借りれば次のような事情があった。

「練習中に腹筋をけがした。軽いものだ。ベンチ入りしたのはCBがいなくなった場合に備えたため。90分プレーできる状態ではなかった。とはいえ、来週の試合は大丈夫だろう」

 結局、吉田は前後半合わせて3度ウォームアップしたが、当初から「緊急事態に備えてのベンチ入り」だったことからも出場する気配はなかった。フル出場は途絶えたとはいえ、シーズン終盤の大事な時期を完全に棒に振るような事態にならなかったのは幸いというべきだろう。

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