キーマンが描く20シーズン目の航海図 ~改革の先にある10年後のJリーグとは?~(後編)

昨年、20回目のシーズンを迎えたJリーグでは新たな制度の導入やさまざまな改革が進められている。その真意はどこにあるのか?本稿では主にクラブライセンス制とアジア戦略の展望についてJリーグの大東和美チェアマン、中西大介事務局長に話を伺った。

2013年05月08日(Wed)18時17分配信

text by 宇都宮徹壱 photo Tetsuichi Utsunomiya
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【前編はこちらから】 | 【サッカー批評isseu55】掲載

クラブライセンスと日本の強化

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中西大介事務局長【写真:宇都宮徹壱】

 今年からJリーグで導入されるクラブラインセンス制度については、さまざまな報道があります。皆さん「落とす仕組み」「競争の仕組み」だと思っていらっしゃるようですけど、あれはむしろ「共存の仕組み」なんですよ。

 いろんな数字をチェックするということは、早め早めにリーグとクラブでいろんな話し合いが常に持たれるということ。これまでの制度では、そこがもうひとつだった。今回のものは、早めにアラート(警告)を鳴らす仕組みであり、40クラブとコミュニケーションするので、ここ(Jリーグ)にナレッジの蓄積が今まで以上にできる。それによって、早めのアドバイスができる仕組みになると思います。

 そもそも、クラブライセンスということで言うと、93年にJリーグが発足した当時から、ある資格要件を満たすという意味ではライセンス制度だったんですね。ただ、ドイツのような毎年チェックする仕組みがなかった。今回は「毎年チェックするよ」というものに変わる。これが第一点。

 それと、93年に今のJ1の制度を作った、そして99年にJ2の制度を作った。前者は20年、後者も10年以上経っている。経済環境も変わっているし、Jリーグを巡る環境も変わっているので、もう一度設定して共存共栄を図っていこう。これが第二点。

 そして第三点が、今後のアジア戦略。リーグとして、アジアでトップを維持しておかないと、これからのグローバルの時代に対応できない、というのがあります。確かに、アジア各国のプロリーグの仕組みというのが、必ずしもレベルが高いというわけではない。とはいえ、それに満足しているようでは、日本のサッカーの発展は望めないだろうと。(AFCが定めるライセンス制度よりやや厳しくしたのは)そういった考えがベースにあります。

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