復帰戦でフル稼働、指揮官も太鼓判 ますます深まる長友佑都・長期離脱の謎

12日のジェノア戦で長期離脱から復帰した長友佑都。フル出場し、プレー自体も故障前と変わらぬ積極的なものだった。いきなりのフル稼働だったワケとは?

2013年05月14日(Tue)6時33分配信

text by 神尾光臣 photo Ryota Harada
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ストラマッチョーニ「起用しない理由はない」

 試合前、スタジアム最寄りの駅には数百名のジェノアサポーターが数多く集結し、そこから応援を開始して会場まで行進していた。ジェノアには残留が掛かっているため、雰囲気はいつにもまして異様だ。この昨季がピッチに伝播して、左膝半月板の故障から復帰する長友がいきなり削られる事になりはしないのかと、少々心配になった。

 インテルは、保存療法を選択するという長友の意志を支持することにした。基本的にパスを保有しているのは彼らだが、選手側からの同意がなれば手術は出来ない。その後治療をしつつ、練習に送り出す。そしてメニューの中で負荷を掛け、GPSを活用して走行距離や運動量、スピードの加減速など細かくデータを取り、故障の影響が出ていないかを精密に見る。

 その結果、ストラマッチョーニ監督をはじめとしたスタッフは「数値の上では故障前と遜色ないデータが出ていた。こうなれば起用しない理由は見当たらない」と判断。折からの故障者続出に加えペレイラやファン・ジェズスが出場停止だったため、長友はスタメンで送り出される事になった。

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【写真:原田亮太】

 ただやはり頭をよぎるのは、先月のカリアリ戦でのアクシデントだ。練習とは異なるであろう当たりの強さやプレースピードの中で、果たして彼の膝が持つかどうかが心配されたが、その結果はフル出場。久々の出場も、左ウイングバックの役割をスムーズにこなしていた。

 前半2分、長友は左サイドでいきなり躍動。集団で囲まれても粘り、縦を破ってゴール前で相手のファウルを誘った。これを皮切りに、彼は序盤で積極的に高めのポジションを取った。おそらく敵のジェノア側はインテルが4バックでくると予想しており、ウイングバックがノープレッシャーでいる事が出来たのも功を奏したのだろう。

 ただ、バッラルディーニ監督もすぐに修正を掛ける。右ボランチのリゴーニを長友に当たらせ、彼の激しいチェックによって長友は2度ボールを失っているが、3度目のコンタクトからは持ち直す。チャージを受けてから、プレーが重くなったような様子もなかった。

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