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日本代表 11年前

カギは攻撃のベクトル――。“崖っぷち”高橋秀人は代表ボランチに新機軸を打ち出せるか

11日、イラク戦を迎える日本代表。長谷部が出場停止、疲労を考慮すると遠藤もフルに出場しない可能性がある。となれば、細貝萌と高橋秀人への起用は十分に考えられる。

text by 河治良幸 photo by Asuka Kudo / Football Channel

長谷部が出場停止のイラク戦

「すべてを高いレベルでやらないといけないと思っている。攻撃も守備も非常に重要な役割のあるポジション」

 ザッケローニ監督と共に前日会見に出席した遠藤は、ボランチの役割についてこう回答した。ザッケローニ監督が“チームの心臓”と表現するボランチはまさしくそういうポジションで、攻守において求められる何かが欠けてもいけない。それこそ“固定的”と言われてきたザックジャパンの中でも、主力以外の選手に出場機会が少なかった要因だ。

 言いかえればザッケローニ監督は長谷部と遠藤の2人に厚い信頼を寄せているのであり、キャプテンの長谷部が出場停止となる今回、事実上のキャプテン代理として遠藤を記者会見に同席させたのも「一番自分に年齢が近いから」と笑顔で語った理由だけではないはずだ。

 ただし、残り1年でチームを前進させ、スケールアップを図るためには、“チームの心臓”も強化していく必要がある。ザッケローニ監督は「コンフェデまでを現代表の区切り」としているが、すでに23人のメンバーに入っている選手にはイラク戦からアピールしていくことができる。

 11日のイラク戦はキャプテンの長谷部が出場停止。ゲームキャプテンを務めると予想される遠藤にしても、これまでの連戦とドーハの暑さ、試合後のブラジルへの移動などを考えると、90分間はプレーしない可能性もある。他の選手に出場チャンスが出てくるのは必然だ。

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