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【松田浩の超分析】日本代表の守備はなぜ崩壊したのか? チームを変えられる可能性を秘めた本田のボランチ起用

text by 鈴木康浩 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

求められる守備力のあるボランチ

――で、遠藤をあとから入れる。

細貝
細貝萌【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

「そうそう。同点やビハインドの状況で終盤に進んだとき、本田が前線に上がって最終的にはゴールをこじ開ける。それで点を取らせるのがボランチに入った遠藤。となればセットプレーのオプションも増えるわけだから。

 もし中盤での守備力を確保したいのであれば、そういう考え方もできるんじゃないかなと思います。長谷部も体は中田英寿に似ていて頑張れる選手。だから、たとえば本田とボランチでコンビを組んだときに良いバランスでできるような気がしますね。

 ブラジルのパウリーニョだって体がとんでもなく大きいわけではないのに、非常に当たりが強い。日本人のそれとは全然違う。体幹がすごくて、体の芯の部分がまったく異なるような印象がありました。やっぱり、セレソンに選ばれるまでに淘汰されてきた人数が圧倒的に違うと感じてしまいます」

――日本にも守備力の突出したボランチが今後出てくればチャンスですよね。

「絶対に重宝される選手になると思いますね」

――細貝は?

「可能性はあると思いますよ。代表での経験がまだ浅いのでこれからでしょうね。それこそ、吉田のようなタイプがボランチをやってもいいのかなあと思います。元々彼はボランチだったわけでしょう? ただ、センターバックのバックアッパーがいないから今は回せないのかもしれないけど」

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