【松田浩の超分析】日本代表の守備はなぜ崩壊したのか? チームを変えられる可能性を秘めた本田のボランチ起用

サッカー批評本誌で好評だった栃木SC松田浩監督の日本代表守備分析。今回は3戦全敗で敗退したコンフェデの日本戦での分析をお願いした。期間中もJ2は開催されており、松田監督には試合のすべてのシーンではなく、失点シーンを中心に振り返って頂いた。なお、インタビューは試合の映像を見ながら進めた。

2013年07月11日(木)10時58分配信

text by 鈴木康浩 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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ブラジル戦のような展開だと遠藤では厳しい

――ブラジル戦は最後に3点目を奪われて敗れるわけですが、コンディションに問題があったにせよ、後半は長らく相手にボールを保持されてボールを奪うことすらできなかった。その中でも気になったのがボランチの守備力でした。

遠藤
遠藤をどう考えるか【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 ブロックをつくって守備ポジションをとっていてもボールを奪い切れない。少なくとも何らかの抵抗をして相手に圧力をかけられないと体力を削ぎ落とされるだけで厳しいなあと思いながら見ていたのですが。

「つまり、遠藤をどう考えるか、ということでしょう? アジアで戦うときはほとんど失点を考える必要がなかった。じっくり守るのではなくてカウンターに対して慎重になればいいだけだったので。遠藤に求められるのは決定的な得点に関わるプレーですよね。

 それと相手を食いつかせてその裏とか、スペースを作るためのポゼッションプレー。そういうプレーと、相手からボールを奪うようなプレーとでは全然違います。昨年アウェーで勝ったフランス戦は守り勝った試合でした。

 ああいう展開の試合が予想されるときに遠藤とは違ったタイプの選手を起用するのかどうか。守備で抵抗ができる選手を選択することも一つの選択肢としてはあるでしょう。ただ、それでも全然ボールを回せないのであれば難しいところですが」

――プラスマイナスを見極めながら慎重に選択するイメージですか。

「そうですね」

――ブラジル戦の後半のような展開になると遠藤では厳しい。

「ああいう展開になると厳しいでしょうね。ボランチにボールを奪い切れるだけのパワーがいるんです」

――最終ラインに行く前にフィルターをかける守備。あるいはそこでボールを奪い切るだけの守備力。

「ええ。たとえば、遠藤の起用の仕方としては、0-0でずっと進んでいて終盤になってもっとオープンな展開になったときに出てきて試合を決めてしまうとか。そういう選択肢があってもいいのかもしれない」

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