【松田浩の超分析】日本代表の守備はなぜ崩壊したのか? 希薄だった守り切る意識

サッカー批評本誌で好評だった栃木SC松田浩監督の日本代表守備分析。今回は3戦全敗で敗退したコンフェデの日本戦での分析をお願いした。期間中もJ2は開催されており、松田監督には試合のすべてのシーンではなく、失点シーンを中心に振り返って頂いた。なお、インタビューは試合の映像を見ながら進めた。

2013年07月15日(月)13時43分配信

text by 鈴木康浩 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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日本にないメンタリティ

 後半6分にイタリアに逆転された日本は、その後30分間にわたり猛攻を仕掛ける。イタリアはコンディションに問題があったのか、後半は前へ出るパワーがなくなり、自陣に引きこもっての戦いを余儀なくされた。

「それでもイタリアには1点差を守り切れるだけのメンタリティがあると思うんです」

――ある程度全体が下がって押し込まれても最後の最後でやらせない守備ですか。

「そう。それと日本人の身体能力を考えたときに守り切れると踏んだんじゃないでしょうか。ただ、それでも日本はハーフナー・マイクを投入すれば可能性は出てくると思うんです。相手が完全にリトリートしているならば、ゴールマウスの近くでピンポイントで一回でも合えばゴールになる」

 映像は、圧倒的に日本が押し込むシーンが続いている。見惚れるほどのパスワーク。スタンドからは「オーレ!」の歓声が沸き起こっている。それでも、イタリアはその歓声を寸断するように隙をみて鋭いカウンターを打つ。

「イタリアはこういう感じのカウンターで追加点を狙うイメージなんでしょうね」

 イタリアは完全に死んでいるかと言えば、そうでもない。

――後半投入されたイタリアのジョビンコ(10)は厄介な存在でした。

「ええ。カウンター時の脅威でした。イタリアでは未だに国内リーグで3-5-2や3-4-3が復活しているわけで。5人で守るという考え方が文化として浸透している。日本にはその文化はないでしょう? 耐えられない。一回、加茂さんのときだったかな? リードしてから一人ディフェンスを入れて5枚にした途端に逆転された」

――97年の韓国戦、国立の。

「ああいうふうになる危険性がある。日本にはイタリアのようなメンタリティはないですよ」

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