【松田浩の超分析】日本代表の守備はなぜ崩壊したのか? 希薄だった守り切る意識

2013年07月15日(月)13時43分配信

text by 鈴木康浩 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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今野のクリアミス。その後にも問題が

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黒……日本代表
赤……イタリア代表
後半40分、イタリア代表が勝ち越したシーン

 日本の猛攻が実ったのは後半23分。フリーキックから岡崎(9)が決めて同点とすると、その後も猛攻を仕掛け、36分に岡崎のシュートがポストを弾くなどイタリアを追い込んだ。しかし、無情にも勝ち越しゴールはイタリアに。

 後半40分、日本のクリアが小さくなったボールを拾い、スルーパスを受けたマルキージオ(8)が折り返して中央で待っていたジョビンコが押し込む。日本の時間が続いていた中での、一瞬の出来事。スタジアムが悲鳴と歓声に包まれる。天を仰ぎ、うなだれる日本の選手たち。

「また最後の5分。最低でも3対3で終わらないといけなかったと思います」

 映像をたどると、失点の原因は今野(15)のクリアミスから始まっている。

「中途半端なクリア。このクリアはスタジアムの外へ蹴り出すくらいの勢いがあってもよかった」

 それと、と松田監督は続ける。

「このクリアをしたあと、バックラインが全然揃っていないんです。今野はクリアしたあとエリア内で足を止めてしまっている。僕はペナルティエリアのラインまではバックラインを上げてもいいと思うんです。

 ペナのラインが目安になる。ただし、ボールホルダーのボールが浮いているときはキーパーまで届かない柔らかい浮き球を出される可能性があるので、ペナのラインではディフェンスは止まれない。その場合は逆に下げないといけない。

 でも、このときは下にボールがあるので、たとえバックラインの背後へ出されたとしてもキーパーボールになるんです。だから、ラインを上げるか下げるかは、ボールが上にあるか、下にあるかで判断すればいい。

 もしもこのときに、もう少し外側へスルーパスが出たとすれば、そのときはキーパーは出られないけど、その場合は直接のシュートはないし、その間にディフェンスも戻ればいい」

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